万一の場合
パンクしたとき
応急用パンク修理
この車は応急用スペアタイヤを搭載しておりません。パンクの際は、車載のパンク修理キットを使用してください。パンク修理の際は、作業をスムーズにするため本取扱説明書をお読みになってから作業してください。
このパンク修理キットは応急修理を目的としています。修理後はすみやかにSUBARU販売店で点検を受けてください。
パンク修理キットを使用する際は、次のことを必ずお守りください。守らないと思わぬけがや事故につながるおそれがあります。
- パンク修理キットを使用したタイヤにはチェーンを装着しない。
- 安全な場所に停車し、交通の妨げにならないようにする。
- 車両が動かないように電動パーキングブレーキをかけ、セレクトレバーを“P”にする。
- ハザードランプを点灯させる。
- その場を離れない。
パンク修理キットを使用する際は、次のことに注意してください。
- 修理剤を誤って飲用した場合は、できるだけたくさんの水を飲み、直ちに医師の診断を受ける。
- 修理剤が目や皮ふについた場合は、水でよく洗い流す。
- 天然ゴムのアレルギー症状が出るおそれがあります。
- 異常を感じたら医師の診断を受けてください。
- お子さまが誤って修理剤に手を触れないよう注意する。
- パンク修理キットは、指定サイズのタイヤ専用のため指定サイズ以外のタイヤや他の用途には使用しない。
- タイヤの指定サイズは運転席ドアを開けたボディ側に貼ってある「タイヤ空気圧」のラベルをご覧ください。
パンク修理キットで、タイヤの接地部に直径4 mm未満の釘やネジなどが刺さった軽度のパンクが一時的に修理できます。
- タイヤにささった釘やネジを取り除かず応急修理を行う。
- 取り除いてしまうと、パンク修理キットの修理剤では応急修理ができなくなる場合があります。
応急修理ができないとき
次の場合は、応急修理ができません。SUBARU販売店やSUBARU安心ほっとライン(巻末参照)などにご連絡ください。
- 修理剤の有効期限が過ぎているとき
- 接地部以外が損傷を受けパンクしているとき
- タイヤ側面に亀裂やへこみがあるとき
- タイヤが2本以上パンクしているとき(修理剤1本につき、修理できるタイヤは1本です)
- ほとんど空気が抜けている状態で走行したとき
- タイヤがホイールから外れているとき
- ホイールやホイールのバルブが損傷しているとき
- 直径4 mm以上の釘などによってパンクしているとき
- 気温が-30 ℃以下のとき
- 修理剤には有効期限があります。有効期限の過ぎた修理剤は徐々に劣化し、パンクを補修する機能が落ちてくるため、適切に応急修理ができない可能性があります。有効期限が切れる前に交換してください。交換についてはSUBARU販売店にご相談ください。
- 修理剤は衣服などに付着すると取れなくなるおそれがあります。
- 氷点下で使用する場合は、ボトルを車内で温めてから使用することをお奨めします。
パンク修理キット
パンク修理キットはカーゴルームのリッド(フタ)の下に格納されています。
- 速度制限シール
- コンプレッサー
- 修理剤
- クイックリファレンス
コンプレッサーを使用するときは次のことをお守りください。車両火災や感電の原因になるおそれがあります。
- 使用する前に、電源コードに損傷がないことを確認する。
- ぬれた手で操作しない。
- 使用中に発火、発煙、異臭などの異常が発生した場合は、すぐに使用を中止する。
- 電源コードを取り外した後、SUBARU販売店にご連絡ください。
コンプレッサーを使用するときは、次のことをお守りください。コンプレッサーの故障の原因となります。
- 10分以上連続して作動させない。
- 水をかけない。
- 降雨時の作業では水がかからないよう作業してください。
- 砂地など砂ぼこりの多い場所で使用しない。
- 本体が熱を持ち、作動が鈍くなったら使用を中止する。
- 再使用するときは、コンプレッサーが冷えたことを確認してから使用してください。
- 分解・改造などはしない。
- 衝撃を与えない。
使用する前に
地面が硬く平坦で、安全に作業ができる場所に車を止め、e-BOXERシステムを停止します。
ハザードランプを点滅させ、人や荷物を降ろし、三角停止表示板または停止表示灯を使用します。
パンクしたタイヤのバルブが下にくるように停車してください。
電動パーキングブレーキが確実にかかっていることを確認します。
カーゴルームのリッド(フタ)を開け、パンク修理キットを取り出します。
三角停止表示板または停止表示灯は必要に応じて準備してください。
修理のしかた
コンプレッサーの電源スイッチがOFFの位置にあることを確認します。
コンプレッサーの裏側からホースを、上部から電源コードを取り出します。
ボトルをよく振ってから、ホースを解きます。
コンプレッサーのホース先端部を、ボトルのバルブに確実に取り付けます。
注意ボトルのバルブのネジ山をつぶさないように注意する。
損傷したタイヤのバルブキャップを外します。
ボトルのホースを損傷したタイヤのバルブに確実に取り付けます。
注意バルブへの取り付けがゆるいと修理剤が漏れるおそれがあります。
ボトルを逆さまにして、キャップの形状を合わせてコンプレッサーに取り付けます。
コンプレッサーの電源コードのプラグを電源ソケットに確実に差し込みます。
プッシュエンジンスイッチをACCにします。
タイヤの側面に亀裂や傷、へこみがないことを確認し、コンプレッサーの電源スイッチをONにして修理剤と空気を注入します。
注意コンプレッサーを使用する際は、次のことをお守りください。
- コンプレッサーの電源は必ず電源ソケットから取る。
- 修理剤の注入中はタイヤの真横には立たない。
次の場合はパンク修理キットによる応急修理はできません。SUBARU販売店またはSUBARU安心ほっとラインなどにご連絡ください。
- コンプレッサーの作動中、タイヤ側面に亀裂やへこみなどの損傷が見つかった場合
- 直ちにコンプレッサーを停止してください。
- 10分間エアをいれてもタイヤの空気圧が緑色のゾーンにならない場合
知識修理剤を注入しているとき、空気圧は一時的に300 kPa以上に高くなりますが、修理剤がすべて流れ込むと空気圧は下がります。
速度制限(80 km/h)シールを取り出し、図の位置に速度制限シールを貼ります。
注意- 速度制限シールは、ハンドル中央部やインストルメントパネルには貼らない。
- SRSエアバッグが正常に機能しなくなります。また、メーターの警告灯やスピードメーターが見えなくなる位置に貼らないでください。
タイヤの空気圧が緑色のゾーンになったら、コンプレッサーの電源スイッチをOFFにします。
ボトルのホースを損傷したタイヤから外し、バルブキャップを取り付けます。
コンプレッサーのホースを、ボトルから外します。
修理剤がこぼれないように、ボトルのホースを、素早くボトルのバルブにつないでください。
パンク修理キットを車両に搭載して直ちに走行します(10分間または5 km程度)。走行は法定速度を守って、80 km/h以下の速度で急ハンドルなどを避け、慎重に運転してください。
注意- 走行中異常を感じたときは、運転を中止する。
- 修理剤の補修が完了していない場合、空気圧が低下して安定性を損なうおそれがあります。異常を感じたときは、SUBARU販売店またはSUBARU安心ほっとラインなどにご連絡ください。
- パンク修理キットとボトルが動かないよう確実に固定する。
安全な場所にお車を止め、コンプレッサーに付属の空気圧計を使用してタイヤの空気圧を点検します。
タイヤの指定空気圧は、運転席ドアを開けたボディ側に貼ってある「タイヤ空気圧」のラベルで確認してください。
応急修理したタイヤのバルブキャップを外します。
コンプレッサーのホースを、応急修理したタイヤのバルブに確実に取り付けます。
電源コードのプラグを電源ソケットに確実に差し込みます。
プッシュエンジンスイッチをACCにします。
コンプレッサーの電源スイッチをONにして、数秒後にOFFにしてください。
タイヤの空気圧が黄色のゾーンのときは、タイヤの指定空気圧まで空気を入れます。
タイヤの空気圧が赤色のゾーンのときは、修理剤による応急修理はできません。
運転を中止してSUBARU販売店またはSUBARU安心ほっとライン(巻末参照)にご連絡ください。
知識寒冷時は修理完了までの時間、走行距離が長くなる場合があります。この場合、手順16.から23.の作業を繰り返してください。作業を繰り返しても空気圧が低下する場合は応急修理ができません。運転を中止してSUBARU販売店またはSUBARU安心ほっとラインにご連絡ください。
応急修理後は、すみやかにSUBARU販売店で点検を受けてください。
パンク修理キットで修理後は次のことをお守りください。
- 走行するときは法定速度を守り、80 km/h以下の速度で、急ハンドルなどを避け慎重に運転する。
- 応急修理したタイヤで200 km以上の距離を走行しない。
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