運転支援機能
EyeSight
車線逸脱抑制機能
この機能はシステムが区画線を認識し、高速道路や自動車専用道路を自車速約60 km/h以上で走行時、車両が車線を逸脱しそうになるとシステムが車線逸脱回避方向にハンドル操作をアシストし、車線からの逸脱を抑制します。
車線逸脱抑制機能は自動運転システムではありません。
- 車線逸脱抑制機能を過信しない。
- わき見運転やハンドル手放し運転などを補助する装置ではありません。必ずハンドルを握って運転してください。
- 車線逸脱抑制機能はあらゆる状況で作動するものではありません。車線の維持を車線逸脱抑制機能のみに頼っていると、車線のわきの障害物や隣車線の車に衝突するなどの事故につながるおそれがあります。
- 運転時は、先行車や並走車との距離や周囲の状況、周辺環境に注意し、安全運転に努めてください。
- システムの制御量や制御タイミングがお客様の運転操作の感覚と異なる場合は、安全な運転を支援できないため、車線逸脱抑制機能を使用しない。
- 日常点検でタイヤおよびブレーキに異常がないことを確認してから使用する。
- 「メンテナンスノート」参照
- 次の状況では、システムが正しく動作しないため、車線逸脱抑制機能を使用しない。
- タイヤの空気圧が適正でないとき※1
- 摩耗したタイヤ、または摩耗差の著しいタイヤを装着しているとき※1
- 指定サイズ以外のタイヤを装着しているとき※1
- ホイールバランスが異常なとき(バランスウェイトの脱落、ずれなど)※1
- ホイールアライメントが規定値から外れているとき※1
- パンク修理キットで応急修理をしたとき
- サスペンションを改造したとき(スバル純正品を含む)
- ステレオカメラの視界を妨げるようなものを車体に取り付けたとき
- タイヤチェーンを装着しているとき
- スペアタイヤを使用しているとき
- ハンドルに異常な振動を感じるとき、または通常よりもハンドルが重いと感じるとき
- ハンドルを指定品以外に交換しているとき
- ヘッドランプが汚れていたり、ヘッドランプに氷雪、泥などが付着していたりするとき(対象物を正しく照射できず認識しづらい)
- ヘッドランプの光軸がずれているとき(対象物を正しく照射できず認識しづらい)
- ヘッドランプ、フォグランプなどのランプ類を改造したとき
- 事故や故障で自車の走行が不安定なとき
- ブレーキ警告灯(赤色)が点灯しているとき※2
- 荷物の積載などにより、極端に車両が傾いているとき
- 定員を超えているとき
- 車両などをけん引しているとき
- メーターの表示灯、警告灯が正常に点灯・消灯しない場合や、ブザーが鳴らない、液晶表示が通常時と異なるなど、メーターに何らかの異常があるとき※3
- ホイールおよびタイヤは大変重要な役割を果たしていますので、適正なものを使用してください。
- ブレーキ警告灯(赤色)が消灯しないときは、直ちに安全な場所に停車し、SUBARU販売店に連絡し、点検を受けてください。
- メーターの機能、動作
- 車線逸脱抑制機能は、高速道路や有料道路など、自動車専用道路での使用を想定している。次のような状況では、思わぬ事故につながるおそれがあるので、車線逸脱抑制機能を使用しない。
- 一般道(自動車専用道路以外)
道路環境(道路が複雑な場合など)により、交通の状況に沿った走行ができない場合があり、事故につながるおそれがあります。
- 工事などによる車線規制や仮設の車線があるとき
- 急カーブがある道
- 古い区画線が残っているとき
- 停止車両を避けるとき
- 路面に雪や水たまり、融雪剤が残っているとき
- 路面にひび割れや補修の跡があるとき
- 凍結路や積雪路など滑り易い路面
タイヤが空転し、車のコントロールを失うおそれがあります。
- インターチェンジ、ジャンクションなどの急カーブや、サービスエリア、パーキングエリア、料金所などに進入するとき
- 先行車や対向車が巻き上げた水や雪や土埃、または風に舞う砂や煙、水蒸気が前方にあるとき
- フロントガラスに曇りや雪、汚れ、霜、土埃などの付着や傷などがついて、ステレオカメラの視界を遮っているときや、その汚れなどに光が当たっているとき
- フロントガラス上の雨滴や水滴、汚れが十分に拭き取れていないため、ステレオカメラが車線を認識できないおそれがあるとき
- ルーフ上に積載したカヌーなどがステレオカメラの視界を遮っているとき
- 次に挙げる状況などでは、ステレオカメラでの区画線の認識が困難な場合があり、システムが適切に動作できないおそれがある。
- 夜間、またはトンネル内でヘッドランプを点灯していないとき
- 悪天候時(雨天、降雪、濃霧など)
- 路面がぬれて光が反射しているとき
- 車線内に道路標示(矢印や文字など)が存在しているとき
- 車間距離が短く、区画線が見づらいとき
- 隣車線から車が割り込んできたとき、または前方の車が車線変更したとき
- カーブの形状が急激に変化するとき
- 区画線の上にガードレールなどの影が重なっているとき
- 前方から強い光(太陽光などによる逆光やヘッドランプの光など)を受けたとき
- 車線の幅が狭いとき、あるいは広いとき
- 車線の幅が変化したとき
- 車線がステレオカメラの認識性能から見て認識しづらいとき
- 区画線がない、または消えかかっている
- 区画線が黄色で描かれている
- 区画線の色が路面の色と似ていて見えにくい
- 区画線が二重に描かれている
- 区画線の幅が細いなど
- 区画線以外の線が路面に描かれている
- 区画線に壁やポールが隣接している
- 区画線の形状が急激に変化するとき(カーブの出入り口、クランク、カーブが連続している道路など)
- 高速道路のインターチェンジ、ジャンクション、サービスエリア、パーキングエリア入口などの分岐レーンに差し掛かったとき
- 路肩に縁石や側壁があるとき
- トンネルの出入り口や高架下など明るさが変化するとき
- フロントウォッシャーの使用中または使用後で、フロントガラスが十分に拭き取れていないとき
- 次に挙げる状況では、車線逸脱抑制機能の性能を十分に発揮できないことがある。また、車線逸脱抑制機能が作動しないことや作動が解除されることがある。
- 車両重量が極端に変化した直後
- タイヤ交換直後やタイヤ空気圧調整直後
- カメラ関係の調整・修理または交換をした直後
- サスペンションや舵取り装置を修理・交換した直後
- 冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)や純正品以外のタイヤを装着しているとき
- 横風を受けているとき
- 路面勾配が急激に変化するとき(上り坂、下り坂)
- 路面の横断方向の勾配が大きいとき、または急激に変化するとき
- 路面の凸凹、うねり、つなぎ目
- 加減速度が大きいとき
- 外気温が低いときのe-BOXERシステム始動直後
- 外気温が高いとき
- 車線逸脱抑制機能を使用しないときは、必ず車線逸脱抑制機能をOFFにする。
- 車線逸脱抑制機能をONのままにしている場合、思わぬ場面で作動してしまうなどして、事故につながるおそれがあります。
- 車線逸脱抑制機能をONにすると、電動パワーステアリングの操作力が変化することがある。
車線逸脱抑制機能の使用方法
センターインフォメーションディスプレイを操作して、車線逸脱抑制機能をONにします。EyeSight設定項目の「車線逸脱防止機能」で「すべてON」または「車線逸脱防止制御のみON」を選択すると、この機能がONになります。
車線逸脱抑制機能をONにすると、メーター内に車線表示灯(灰色)と自車表示灯が表示されます。
車線逸脱抑制機能は、次の条件をすべて満たすとスタンバイ状態になり、車線表示灯(白色)が点灯します。
- 自車速約60 km/h~約120 km/hで走行している
- システムが区画線を認識している
- 運転者がハンドルを操作している
- 車線中央維持・先行車追従操舵機能が作動していない
- 車線幅約3 m~約4 mの道路を走行している
- 直線、または緩やかなカーブを走行している
- 車線の中央付近を走行している
車線を逸脱しそうになると、車線逸脱抑制機能が作動を開始します。逸脱のおそれがある車線側の車線表示灯が白色から黄色に変わります。
- ハンドルに手を軽く添えた状態が続いたり、ハンドルを操作していない場合、機能が一時的に解除され、割り込み画面が表示されます。
- 車線逸脱抑制機能は、そのままでは車線から逸脱するとシステムが判断したときに作動します。そのため、車線逸脱警報に比べて早いタイミングで作動します(周囲の環境、道路状況によって異なります)。
- 車線表示灯は、スタンバイ状態または作動中に片側のみ表示されることがあります。
- 車線逸脱抑制制御およびエマージェンシーレーンキープアシストが両方ともONにしているときは、以下のように制御が切り替わります。
- エマージェンシーレーンキープアシスト作動後、後方車両が接近しなくなった後でも、まだ自車が車線を逸脱しそうな場合は車線逸脱抑制制御に切り替わります。
- 車線逸脱抑制機能が作動中に後方車両の接近を検知するとエマージェンシーレーンキープアシストに切り替わります。
- 車線逸脱抑制機能は、プッシュエンジンスイッチをOFFにしてから、再度e-BOXERシステムを始動しても、プッシュエンジンスイッチをOFFにする前の状態を保ちます。
- 次の場合は車線逸脱抑制機能は作動しません。
- 全車速追従機能付クルーズコントロールをセット中に(白色)が点灯しているとき
車線逸脱抑制機能の解除方法
運転者の操作による解除
次のいずれかの操作で車線逸脱抑制機能が一時的に解除されます。
一時解除中は、車線表示灯が灰色になります。
- ブレーキペダルを強く踏む
- ウインカーレバーを操作する
- 車線変更などのために、運転者がハンドルを操作したとシステムが判断したとき
- ハザードランプスイッチをONにする
システムによる自動解除
次に挙げる状況などでは、車線逸脱抑制機能が一時的に解除されます。その際、ブザー(ピピーン)と割り込み画面により、運転者に機能が解除されたことをお知らせします。
一時解除中は、車線表示灯が灰色になります。
- システムが区画線を認識できなくなったとき
- 自車速が約60 km/h未満になったとき、または約145 km/hを超えたとき
- VDC機能またはTCS機能が作動したとき
- 運転席・助手席・後席のいずれかのドアを開けたとき
- 運転席のシートベルトを外したとき
- 電動パーキングブレーキがかかっているとき
- セレクトレバーを“D”、“M”以外にしたとき
- 一定時間、システムが運転者のハンドル操作を検知できなかったとき
- システムがハンドル操作のないことを検知すると、割り込み画面を表示します。割り込み画面はシステムがハンドル操作を検知するまで表示し続けます。ハンドル操作を検知できない状態が続くと車線逸脱抑制機能が一時的に解除されます。
- 急カーブに進入しようとしているとき
- 急カーブを走行しているとき
- 路面環境によりハンドル操作アシストの継続が困難と判断したとき
- 本機能以外の車両側のシステム要因により、ハンドル操作アシストの継続が困難と判断したとき
- EyeSightシステムが故障したとき((黄色)が点灯している)
- EyeSightシステムが一時停止したとき((白色)が点灯している)
次のような場合にシステムが運転者のハンドル操作を正しく検知できず、車線逸脱抑制機能が一時的に解除されることがあります。
- ハンドルに手を軽く添えて運転しているとき
- 運転者のハンドル操作が小さいとき
車線逸脱抑制機能をOFFにするとき
センターインフォメーションディスプレイを操作して、車線逸脱抑制機能をOFFにします。EyeSight設定項目の「車線逸脱防止機能」で「警報音のみON」または「すべてOFF」を選択すると、この機能がOFFになります。
車線逸脱抑制機能をOFFにすると、メーター内の車線表示灯と自車表示灯が消灯します。
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