運転支援機能
その他の運転支援機能
ドライバーモニタリングシステム
ドライバーモニタリングシステム作動表示灯(緑色)が点灯しているとき、ユーザー認識用カメラにより、運転者の状態を認識して安全運転を支援する機能です。走行中に運転者が一定時間以上目を閉じたり、顔の向きを前方から大きく外したりするなどして、居眠りや脇見などをしているとシステムが判断した場合は、警報音や警告表示で注意を促します。
また、ユーザー登録すると、登録した運転席シート位置やドアミラーの鏡面位置などを自動的に呼び出します。
ドライバーモニタリングシステムの認識性能には限界があります。ドライバーモニタリングシステムを過信した運転は行わないでください。
- 運転者が眠気を感じているかどうか、安全運転に集中しているかどうかを検出することはできません。
- 運転者が起きているか、眠っているか、運転能力が落ちているか、安全運転に専念しているかをシステムが判断することはできません。
- 状況によっては、システムが運転者の状態を正確に検出することができないことがあります。
- ユーザー認識用のカメラは、写真・音声・動画の保存を行うことはありません。
- 近赤外線光源部は赤いLED光が見えることがありますが、異常ではありません。
- 赤いLED光はIEC62471規格に準拠しており、人体に影響を及ぼすおそれはありません。
- 呼び出し可能な設定の詳細は「ユーザー情報連動機能」を参照してください。
プッシュエンジンスイッチがOFFのとき、ドアを開けるとメーターにスキャン画面が表示されます。運転席に座り、正面を向いたまましばらく待ちます。
運転者を認識すると、Hello画面を表示します。
登録済みのユーザーを認識した場合は、ユーザー名を表示します。
このとき、ユーザー情報に基づいて各種設定を呼び出します。
知識ユーザー情報連動機能は、ユーザー登録をして認識が完了している場合のみ作動します。
運転者を認識している状態でプッシュエンジンスイッチをOFFにしたとき、ドアを開けて閉めるとセンターインフォメーションディスプレイにSee You画面を表示します。
認識されないときは
認識ができない場合、「個人認識を中止しました」と表示されることがあります。
カメラと顔の間に遮る物などがある場合は、原因を取り除いてから、手動再認識を行ってください。
次のような場合、ドライバーモニタリングシステムが正常に動作しないことがあります。
- 車室内へ太陽光が入り込んでいる場合
- ユーザー認識用カメラが直接(またはガラス越し)太陽光に照らされているとき
- 太陽光(強い近赤外線成分の光を含む)により、顔に影が生じているとき
- 顔を照らす太陽光(強い近赤外線成分の光を含む)の強さが瞬間的に大きく変動しているとき
- 車室内に近赤外線光源を搭載した機器(市販のドライバーモニタリングシステムなど)がある場合
- 目や鼻、口など顔が正常に認識できない場合
- サングラスなどのレンズの種類によりカメラが目を認識できないとき
- メガネやサングラスのレンズへの映り込みやフレームにより目が隠れているとき
- 身に着けているものや髪の毛などにより顔の一部が隠れているとき
- カバーやアクセサリーなどにより、ユーザー認識用カメラおよび近赤外線光源部(LED)と顔との間が遮られているとき
- ユーザー認識用カメラおよび近赤外線光源部(LED)に汚れや傷がついている場合
- 汚れや指紋などがついたときは、柔らかい布でから拭きするか、固く絞った布などで軽く拭き取ってください。
- カメラ周辺に硬いものが触れないよう注意してください。
- 助手席の方が運転席付近に身を乗り出したときなど、運転席付近に2つ以上の顔が存在する場合
次のような場合、登録済みのユーザーを正しく認識できないことがあります。
- ユーザー登録が正しくできていない場合
- 成功頻度が低い場合は、一度ユーザーを削除し、再度登録を行ってください。
- できるだけ目を閉じない状態で登録してください。
- メガネとコンタクトレンズを頻繁に切り替えている場合は、それぞれでの登録をお奨めします。
- ユーザー認識中によそ見をしている場合
- ユーザー認識は乗車した直後から開始されます。できるだけ正面を向いてください。
- 双子など、顔の特徴が似ている人物の一人が登録されている場合
- もう一人が乗車した際に誤ってユーザー認識されることがあります。
ユーザー認識について、次のような特徴があります。
- プッシュエンジンスイッチをOFFにしてから経過した時間が短いなどの場合は、運転席ドアを開けてもスキャン画面が表示されないことがあります。この場合でもドアを閉めるとユーザー認識を開始しますが、スキャン画面は表示されません。
- ユーザー認識が完了している状態でプッシュエンジンスイッチをOFFにし、運転席ドアを開けないまま長時間経過してからプッシュエンジンスイッチをONにすると、プッシュエンジンスイッチをOFFにする前のユーザー認識状態に戻ります。
- セレクトレバーが“P”以外のときは、ユーザー認識が完了してもシート位置は切り替わりません。
- 走行中はユーザー認識を行いません。
- シート位置、ドアミラーの鏡面位置を動かしているときは、ユーザー認識が完了しても登録したシート位置、ドアミラーの鏡面位置、リバース連動チルトダウンドアミラーの鏡面位置を呼び出すことはできません(ドライバーポジションメモリー装備車)。
- シート位置、ドアミラーの鏡面位置の呼び出し中に次の操作を行うと、シート位置、ドアミラーの鏡面位置の呼び出しを中止します(ドライバーポジションメモリー装備車)。
- パワーシート調整スイッチを操作したとき
- ドアミラーの調整スイッチを操作したとき
- 「SET」ボタンを押したとき
- 「1」または「2」ボタンを押したとき
- セレクトレバーを“P”以外にしたとき
脇見・居眠り警報
走行中に運転者が一定時間以上目を閉じたり、顔の向きを前方から大きく外したりするなどして、居眠りや脇見などをしているとシステムが判断したときに注意を促します。脇見・居眠り警報は、ユーザー情報連動機能の状態にかかわらず作動します。
脇見警報
運転者が脇見をしているとシステムが判断したとき、運転者に注意を促します。
脇見警報が作動するとブザーが鳴り、割り込み画面を表示します。前方に先行車や障害物を検知しているときは、通常よりも早く脇見警報が作動します(プリクラッシュブレーキOFF表示灯が点灯しているときを除く)。
居眠り警報
運転者のまぶたの閉じ具合をシステムが判断して、運転者に注意を促します。
居眠り警報が作動するとブザーが鳴り、割り込み画面を表示します。
- 次の場合は、脇見警報は作動しません。
- 停車中
- 低速走行時
- ウインカーが作動しているとき
- セレクトレバーが“R”のとき
- 次のような場合は、正しく検出できず居眠り警報や脇見警報のブザーが鳴ることがあります。
- 伏し目となったとき
- 笑ったり、目を細めたりしたとき
- 目をしばらく閉じたり、頻繁に瞬きをしたりしたとき
- 前に乗り出したり、運転姿勢をくずしたりしたとき
- 警報のブザーが鳴り続ける場合は、ドライバーモニタリングシステムを一度OFFにしてください。
- 警報のブザーが頻繁に鳴る場合は、SUBARU販売店で点検を受けてください。
- センターインフォメーションディスプレイにも休憩提案を表示するよう設定できます。
ユーザー情報連動機能
ユーザー登録をしているときは、次の設定を自動的に呼び出すことができます。
- ユーザー情報連動機能をOFFに設定できます。
- ユーザーごとに設定を変えることはできません。
- ユーザー情報連動をOFFに設定しているときは、次の項目を選択できません。
- 手動再認識
- ドアオープン連動シート後退(装備車のみ)
- ユーザー登録
- ドライバーポジション再登録(装備車のみ)
- ドライバーポジション消去(装備車のみ)
ドライバーポジション
登録したシート位置、ドアミラーの鏡面位置を呼び出します。
- シートの前後位置
- 背もたれの角度
- シートの高さ
- 座面前側の高さ
- ドアミラーの鏡面位置
- リバース連動チルトダウンドアミラーの鏡面位置
シート位置、ドアミラーの鏡面位置の登録、呼び出しおよび消去は、必ず運転前に行ってください。運転中に登録、呼び出しおよび消去の操作を行うと、事故の原因になるおそれがあります。
メーター
ユーザーが前回降車する直前に選択していた基本画面を表示します。
センターインフォメーションディスプレイ
ウィジェットの項目として平均燃費を選択したとき、ユーザーの平均燃費を表示します。
エアコン
ユーザーが前回降車する直前に選択していたエアコン送風温度や吹き出し口などの設定を呼び出します。
ユーザー認識が完了しているときにMAX A/CがONのままプッシュエンジンスイッチをOFFにして降車した場合は、MAX A/CをONにする前の設定に戻ります。
ドライバーモニタリングシステムのON/OFF状態
ユーザーが前回降車する直前に選択していたドライバーモニタリングシステムのON/OFF状態を呼び出します。
ドアオープン連動シート後退
ユーザー情報連動機能がONのとき、ドアを解錠して運転席ドアを開けたときにシートが前寄りの位置にある場合に、運転席シートを後退させて乗り込みやすくするように設定できます。
ドア連動シート後退が作動したときは、シートが後退位置まで動いてから運転席に座ってください。
ドライバーポジションメモリーでアクセスキーにシート位置を登録している場合、ドアオープン連動シート後退は作動しません。
ユーザーの登録・消去
- 次の条件をすべて満たすとき、ユーザー登録推奨画面が表示されます。
- プッシュエンジンスイッチがON
- セレクトレバーを“P”以外から“P”にした
- 運転者がユーザー登録をしていない
- ユーザー登録数が4人以下
- ドライバーモニタリングシステム作動表示灯(緑色)が点灯している
- ユーザー情報連動がON
[実行]をタップすると、「ユーザー登録のしかた」手順2.の画面が表示されます。登録手順にそって登録を行ってください。
- ドライバーモニタリングシステムOFF表示灯、ドライバーモニタリングシステム一時停止表示灯、ドライバーモニタリングシステム警告灯(黄色)が点灯しているときには次の項目を選択できません。
- ユーザー登録
- ユーザー消去
- 全ユーザー消去
センターインフォメーションディスプレイのカテゴリーの中から[設定]をタップします。
画面上部のボタンで[車両]を選択します。
[ドライバーモニタリングシステム]をタップします。
ユーザー登録のしかた
正しい運転姿勢がとれるようにシート位置、ドアミラーの鏡面位置を調整してから登録してください。
ユーザー消去のしかた
[ユーザー消去]をタップします。
消去したいユーザーをタップします。
[実行]をタップします。
全ユーザー消去のしかた
- ユーザー消去はセンターインフォメーションディスプレイの初期化でもできます。初期化を行うと、すべての登録状態が消去されます。
- ドライバーモニタリングシステムがOFFのときは初期化を行うことができません。
[全ユーザー消去]をタップします。
[実行]をタップします。
ドライバーポジションの登録・消去
ユーザー登録を行ったとき、シート位置、ドアミラーの鏡面位置が同時に登録されます。シート位置、ドアミラーの鏡面位置の設定を変更したいときは、再登録します。
ユーザー情報に連動して呼び出したくない場合は、消去もできます。
ドライバーモニタリングシステムの一時停止
ドライバーモニタリングシステムが一時停止すると、ドライバーモニタリングシステム一時停止表示灯が点灯します。
- ドライバーモニタリングシステムは次のような場合に一時停止します。
- ドライバーモニタリングシステム本体の温度が高い、または低いとき
- メガネやサングラスなどの着用により、システムが目を正しく検出できないとき
- 障害物によってシステムが眉毛、目、鼻、口のいずれかを正しく検出できないとき
- ユーザー認識用カメラおよび近赤外線光源部(LED)が障害物で覆われ、正しく運転者を検出できないとき
ドライバーモニタリングシステムをOFFにするとき
センターインフォメーションディスプレイでドライバーモニタリングシステムをOFFにできます。
ドライバーモニタリングシステムをOFFにすると、ドライバーモニタリングシステムOFF表示灯が点灯します。
- ドライバーモニタリングシステムをOFFにすると、ユーザー認識が完了しているときはユーザー情報として、ユーザーを認識していないときは車両の前回設定として記憶します。
- 停車中に運転席ドアを開閉すると、ドライバーモニタリングシステムは自動的にONに切り替わります(ユーザー情報連動がONのとき)。その後、登録済みのユーザーを認識するとユーザー情報連動機能に記憶しているON/OFF状態に切り替わります。登録済みのユーザーが認識できない場合は、前回ユーザーを認識していなかったときのON/OFF状態に切り替わります。
- ドライバーモニタリングシステムをOFFにした後、運転席ドアを開けたままでドライバーモニタリングシステムをONにすると、ユーザー認識が正しく行えないことがあります。
- ドライバーモニタリングシステムをOFFにしても、ユーザー情報連動およびドアオープン連動シート後退のON/OFFは切り替わりません。
ドライバーモニタリングシステム警告灯(黄色)
システムに異常があると点灯します。
SUBARU販売店で点検を受けてください。
オープンソースソフトウェア情報
ドライバーモニタリングシステムには、フリー/オープンソースソフトウェア(FOSS)を搭載しています。
使用許諾やソースコードは以下のURLから取得できます。
http://www.embedded-carmultimedia.jp/RTOS/License/oss/DMS_0101/
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