運転支援機能
EyeSight
プリクラッシュブレーキ
主に前方の車両や自動二輪車、歩行者、自転車など作動対象に衝突する可能性がある場合、運転者への警報による衝突回避の支援を行います。それでも運転者の衝突回避操作がない場合、衝突の直前にシステムが急ブレーキをかけ、衝突被害を軽減または衝突を回避します。また、運転者の衝突回避操作があった場合はプリクラッシュブレーキアシストにより衝突回避をアシストします。
これらの機能は、追突車両だけでなく横断歩行者、横断自転車、右左折時の対向車両や対向自動二輪車、歩行者、対向自転車との衝突にも対応しています。
セレクトレバーが“D”、“M”または“N”のとき作動します。
また、発進時などに誤ってアクセルペダルを踏み、前方の障害物に衝突する可能性がある場合、システムがブレーキをかけ、衝突を軽減または回避します(前側方プリクラッシュブレーキを除く)。
プリクラッシュブレーキの作動対象について
EyeSightは次のものをプリクラッシュブレーキの作動対象として認識します(機能によって作動対象が異なります)。
- 車両
- 自動二輪車
- 歩行者
- 自転車
歩行者認識について
EyeSightは歩行者を認識します。歩行者認識は対象物の大きさや形状、動きから行っています。歩行者の形状、輪郭が明瞭であるときに認識します。
プリクラッシュブレーキは、条件によってはシステムが作動対象を認識できない場合があります。
特に、次の状況では、歩行者を作動対象と認識できない可能性が高くなります。
- 歩行者の体の一部が隠れているとき
- 集団で歩いているとき
- 壁際や障害物のそばにいるとき
- 傘などをさしているとき
- 背景と似た色合いで背景に溶け込んでいるとき
- 大きな荷物や、背の高いものを持っているとき、カートなどを押しているとき
- 前かがみになっている、しゃがんでいる、横たわっているとき、急な姿勢変化(立ち上がる瞬間など)のとき
- 暗い場所にいるとき
- 横からすぐ目の前に割り込んできたり、すぐ目の前に飛び出してきたとき
自転車認識について
EyeSightは自転車を認識します。自転車認識は対象物の大きさや、形状、動きから行っています。
乗員、自転車の輪郭が明瞭であり、人間のような動きが検知できるときに認識します。
プリクラッシュブレーキは、条件によってはシステムが作動対象を認識できない場合があります。
特に、次の状況では、自転車を作動対象と認識できない可能性が高くなります。
- 乗員や自転車の一部が隠れているとき
- 他の歩行者や自転車と集団で並走しているとき
- 壁際や障害物のそばにいるとき
- 背景と似た色合いで背景に溶け込んでいるとき
- 大きな荷物を積んでいるとき
- 乗員が立ちこぎや前かがみの姿勢で走行しているとき
- 暗い場所にいるとき
- 横からすぐ目の前に割り込んできたり、すぐ目の前に飛び出してきたとき
- 自車の前を高い速度で横断してきたとき
プリクラッシュブレーキの作動
プリクラッシュブレーキの作動について
- プリクラッシュブレーキおよびプリクラッシュブレーキアシストを、日常の車両停止のために利用することは絶対にしない。
- プリクラッシュブレーキはあらゆる状況で衝突を回避するものではありません。ブレーキの作動をプリクラッシュブレーキのみに頼っていると、衝突事故を起こす場合があります。
- 警報が作動した場合は前方や周囲を確認の上、運転者の判断でブレーキペダルを踏むなどの適切な操作をする。
- プリクラッシュブレーキは、車両、自動二輪車、歩行者、自転車を作動対象として認識する。追突の回避、あるいは、追突の被害を軽減することを目的としているが、条件※によっては認識できない場合がある。横向きの車両や、対向から接近してくる車両、後退してくる車両、小動物や幼児、フェンス、壁や扉などに対しては作動しない可能性が高くなる。
- プリクラッシュブレーキは衝突が避けられないと判断した段階で作動し、衝突直前で強いブレーキをかけるように設定しているので、その効果は様々な条件※により変わる。そのため、常に同じ性能が発揮できるものではない。
- プリクラッシュブレーキが作動したとき、アクセルペダルを操作してもプリクラッシュブレーキを継続する。プリクラッシュブレーキを解除するためには、アクセルペダルを急激にまたは深く踏み込む。
ただし、アクセルペダルを最も奥まで踏み込んだときは、システムがブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いと判断して、プリクラッシュブレーキを継続することがある。
- 運転者がブレーキペダルを踏んでいたり、ハンドルを操作していたりすると、その操作状態によっては運転者の回避操作として判断され、システムによるブレーキが作動しない場合がある。
- 作動対象との速度差が約60 km/hより大きい場合、EyeSightの性能限界から衝突を回避することはできない。また、速度差が約60 km/h以下であっても、作動対象が割り込んできた場合やカメラの画角から外れた場合、視界、路面の滑りやすさなどの条件※の違いにより、止まりきれないことや作動しないこともある。また、プリクラッシュブレーキアシストも同様に条件※の違いにより作動しないことがある。
※条件
- 作動対象との速度差、車間距離、接近の状態、横方向のずれ具合
- 車両の状態(積載量、乗員など)
- 路面の状態(勾配、滑りやすさ、形状、凹凸など)
- 前方の視界が悪いとき(雨、雪、霧、煙など)
- 対象物が作動対象以外の場合
- 動物など
- ガードレール、電柱、木、フェンスや壁など
- 対象物が作動対象であっても、周囲の明るさ、動きや姿勢、角度などによって、作動対象とシステムが認識できない場合
- 運転者の操作状態(アクセル、ブレーキ、ハンドルなど)から運転者が衝突回避操作をしたと判断したとき
- 車両の整備状態(ブレーキ関係、タイヤの摩耗、空気圧など)
- 車両などをけん引しているとき
- 外気温が低いときや走行開始直後などでブレーキが冷えているとき
- 下り坂などでブレーキが過熱してブレーキの効きが悪くなっているとき
- 水たまり走行後や洗車後などブレーキがぬれてブレーキの効きが悪くなっているとき
- カメラが認識しにくい状況について
特に次の場合は止まりきれないことや、作動しない可能性が高くなる。
- 作動対象がカメラの視界から外れたとき
- 悪天候(強い雨、吹雪、濃霧)のとき
- 先行車や対向車両の水、雪、土埃などの巻き上げや水蒸気、砂、煙が舞い、視界が十分でないとき
- 夜間またはトンネル内でヘッドランプを点灯していないとき
- 夜間またはトンネル内で先行車のテールランプが点灯していないとき
- 夜間の歩行者、自転車に接近したとき
- ヘッドランプ照射範囲外に作動対象が存在するとき
- 前方から強い光(太陽光などによる逆光やヘッドランプの光など)を受けたとき
- フロントガラスに曇りや雪、汚れ、霜、土埃などの付着や傷などがついて、カメラの視界を遮っているときや、その汚れなどに光が当たっているとき
- フロントウォッシャーの使用中または使用後で、フロントガラスが十分に拭き取れていないとき
- 雨滴やフロントウォッシャーの水滴、またはワイパーブレードがカメラの視野を遮ることにより、対象物の認識が不完全になったとき
- ルーフ上に積載したカヌーなどがカメラの視界を遮っているとき
- 荷物の積載などにより、極端に車両が傾いているとき
- 真っ暗で周囲に物がないとき
- 周囲一面が同じような色合いのとき(一面に雪景色など)
- 前方の車両の最後面が小さい、低い、または凹凸があるとき(最後面ではない部分を認識して作動を判断することもあります)
- 荷台にあおりがない空荷のトラックなど
- 後端から積荷が飛び出している車両など
- 特殊な形状の車両(キャリアカー、サイドカーなど)
- 車高の低い車両など
- 停車している車両の前に壁などがあるとき
- 車両の近くに別の物体があるとき
- 横向きの車両など
- 対向車両や後退してくる車両など
- 対象物の大きさや高さがカメラ認識限界より小さいまたは低いとき
- 小動物や幼児など
- しゃがんでいる人や横たわっている人など
- 対象物がフェンスや壁、シャッターなどのとき
- 対象物がガラスや鏡の壁や扉などのとき
- 先行車が急ハンドル、急加速、急減速したとき
- 作動対象が横からすぐ目の前に割り込んだり、すぐ目の前に飛び出してきたとき
- 自車が車線変更を行い、先行車のすぐ後ろに接近したとき
- 自車バンパーの近い位置に作動対象が存在するとき
- 速度差が約5 km/h以下の場合(接近してから制御を行うため、対象物の形状・大きさによっては最後面がカメラの視野範囲から外れる場合があります)
- 急カーブ、急な上り坂、急な下り坂の場合
- 路面にうねりや未舗装などで凹凸があるとき
- トンネルの出入り口や高架下など明るさが変化するとき
- お客様ご自身でプリクラッシュブレーキの作動テストを絶対に行わない。
- 止まりきれないことや作動しないことがあり、思わぬ事故につながるおそれがあります。
- 次の状況では、システムが正しく動作しない。プリクラッシュブレーキをOFFにする。
- タイヤの空気圧が適正でないとき※1
- 摩耗したタイヤまたは摩耗差の著しいタイヤを装着しているとき※1
- 指定サイズ以外のタイヤを装着しているとき※1
- パンク修理キットで応急修理をしたとき
- サスペンションを改造したとき(スバル純正品を含む)
- カメラの視界を妨げるようなものを車体に取り付けたとき
- タイヤチェーンを装着しているとき
- スペアタイヤを使用しているとき
- ヘッドランプが汚れていたり、ヘッドランプに氷雪、泥などが付着していたりするとき(対象物を正しく照射できず認識しづらい)
- ヘッドランプの光軸がずれているとき(対象物を正しく照射できず認識しづらい)
- ヘッドランプ、フォグランプなどのランプ類を改造したとき
- 事故や故障で自車の走行が不安定なとき
- 歩行者保護エアバッグが作動したとき(カメラの視野に影響を与えるおそれがあります)
- ブレーキ警告灯(赤色)が点灯しているとき※2
- 荷物の積載などにより、極端に車両が傾いているとき
- 定員を超えているとき
- メーターの表示灯、警告灯が正常に点灯・消灯しない場合や、ブザーが鳴らない、液晶表示が通常時と異なるなど、メーターに何らかの異常があるとき※3
- ホイールおよびタイヤは大変重要な役割を果たしていますので、適正なものを使用してください。
- ブレーキ警告灯(赤色)が消灯しないときは、直ちに安全な場所に停車し、SUBARU販売店に連絡し、点検を受けてください。
- メーターの機能、動作
右左折時のプリクラッシュブレーキの作動について
- 右左折時のプリクラッシュブレーキは、対向車両、対向自動二輪車、歩行者、対向自転車を作動対象として認識する。交差点内などで右左折する際に、隣接する対向車線上の対向車両との衝突の回避、あるいは、衝突の被害を軽減することを目的としているが、条件※によっては止まりきれないことや作動しないこともある。
- 右左折時に自車速が約25 km/hを超えている場合、本機能は作動しない。また、自車速が約25 km/h以下であっても、対象物が割り込んできた場合やカメラの画角から外れた場合、視界、路面の滑りやすさなどの条件※の違いにより、止まりきれないことや作動しないこともある。
※条件
- 作動対象との速度差、車間距離、接近する角度や作動対象の挙動の変化、横方向のずれ具合
- 車両の状態(積載量、乗員など)
- 路面の状態(勾配、滑りやすさ、形状、凹凸など)
- 前方の視界が悪いとき(雨、雪、霧、煙など)
- 対象物が作動対象以外の場合
- 停止中または自車と同方向に走行している車両
- 動物など
- ガードレール、電柱、木、フェンスや壁など
- 対象物が作動対象であっても、自車が進行方向と同方向に方向指示を点灯していない場合
- 対象物が作動対象であっても、作動対象が路肩障害物の近くを走行している場合
- 対象物が作動対象であっても、作動対象が自車線上にて停車・走行している場合
- 対象物が作動対象であっても、車両前面が見えない、夜間に作動対象がヘッドランプの無灯火などで見えにくい状況などによって、作動対象とシステムが認識できない場合
- 対象物が対向車両であっても、作動対象とシステムが認識する前に自車が対向車両の進行路に進入している場合
- 対象物が作動対象であっても、自車が対向車線に進入している場合
- 対象物が作動対象であっても、周囲の明るさ、動きや姿勢、角度などによって、作動対象とシステムが認識できない場合
特に次の場合は止まりきれないことや、作動しない可能性が高くなります。
- 車両の水、雪、土埃などの巻き上げや水蒸気、砂、煙が舞い、視界が十分でないとき
- 夜間の対向自動二輪車、歩行者、対向自転車に接近したとき
- ヘッドランプ照射範囲外に作動対象が存在するとき
- 対向車両の最前面が小さい、低い、または凹凸があるとき
- 横向きの車両など
- 後退してくる車両など
- 対向車両が急ハンドル、急加速、急減速したとき
- 作動対象が横からすぐ目の前に割り込んだり、すぐ目の前に飛び出してきたとき
- 自車バンパーの近い位置に作動対象が存在するとき
- 運転者が急ハンドルや、ハンドルを切り戻したとき
- 交差する角度が鋭角または大きく緩やかに変化する道路などに進入するとき
- クランクやカーブ、分岐が連続している道路などに進入するとき
- 次のような場合は、プリクラッシュブレーキが予期しない作動をすることがあるので、必ずプリクラッシュブレーキをOFFにする。
- けん引されるとき
- キャリアカーに積載するとき
- シャシーダイナモメーターやフリーローラーなどを使用するとき
- リフトアップし、e-BOXERシステムを作動させてタイヤを空転させるとき
- 垂れ幕や旗、垂れ下がった枝、草むらなどに触れながら通過するとき
- サーキットなどでスポーツ走行するとき
- 車両が移動するタイプの洗車機を使用するとき
- 次のような場合は、プリクラッシュブレーキが作動することがあるので安全運転に努める。
- ETCゲートなどを規定速度を超えるような速度で通過するとき
- 作動対象に接近して走行するとき
- 前方の壁や路面に作動対象との区別がつきにくい映り込みやペイントなどがあるとき
- 路面の勾配が急に変化する場所を走行するとき
- 先行車や対向車両の水、雪、土埃などの巻き上げや水蒸気、砂、煙が舞い、視界が十分でないとき
- 水蒸気や煙のかたまりなどを通過するとき
- 大雪、吹雪など悪天候の中を走行するとき
- カメラ前のフロントガラス(外側、内側)の汚れや曇りなどに強い光が反射し、発生した光の筋がカメラに映り込んだとき
- 寒いときなど先行車が排出した排気ガスがはっきり見えるとき
- カーブや交差点に作動対象や障害物があるとき
- 作動対象や障害物などの横すれすれを通過するとき
- 前方の壁や車両すれすれに停車するとき
- 消雪パイプや散水車などの散水を通過するとき
- プリクラッシュブレーキを解除するためには、アクセルペダルを急激にまたは深く踏み込む。ただし、アクセルペダルを最も奥まで踏み込んだときは、システムがブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いと判断して、プリクラッシュブレーキを継続することがある。この場合、アクセルペダルを踏み続けるか、再度踏み込む。
- 用品を装着したり荷物を積載し、これがフロントバンパー先端より前方に突出した場合、先端が長くなるため衝突を回避できないことがある。
- システムによるブレーキ中にブレーキペダルを踏んだとき、ブレーキペダルが引き込まれることがある。異常ではなく、さらに踏み込むとブレーキを踏み増しできる。必要に応じてブレーキを踏み増しする。
- 作動対象が接近していなくても以下の状況ではシステムが作動するおそれがある。
- 右左折時、自車が対向車線に進入する直前に作動対象が交差点手前で減速または停止したとき
- 右左折時、自車が対向車線に進入する直前に作動対象が通過したとき
- 右左折時、自車が対向車線に進入する直前に右左折する作動対象とすれ違ったとき
- 車線変更しようとしたり、障害物を避けようとしたりして、作動対象に急接近するように走行したとき
- 右左折時に、自車の前を歩行者が横断したり、横断する直前で歩行者が歩みを緩めたり、止まったとき
- 右左折時に、自車の前で対向自動二輪車、対向自転車が急に止まったり、向きを変えるような動きをしたとき
- 作動対象が自車の前に飛び出してくる直前に、減速または停止したとき
- 作動対象が自車の前に飛び出してくる直前に、向きを変えて合流またはすれ違ったとき
システムによるブレーキ中に音が聞こえることがありますが制御によるものであり、異常ではありません。
走行中、前方に障害物があるとき、次の順にシステムが作動し、運転者への注意喚起とブレーキ制御を行います。ブレーキ制御中はブレーキランプが点灯します。
-
車間距離警報:
衝突の可能性があると判断した場合に、ブザー(ピピピ…)とメーターの表示で注意を促します。ブレーキペダルを踏んで減速し、適切な車間距離をとると解除します。 -
1次ブレーキおよび警報:
走行時に前方障害物に衝突する可能性が高いと判断した場合、ブザー(ピピピ…)とメーターの表示で注意を促し、ブレーキ制御を行い、また、e-BOXERシステム出力を抑制します。運転者の衝突回避操作(ブレーキペダル、ハンドルなど)の操作量により、衝突する可能性が低くなったと判断した場合、作動を解除します。 -
2次ブレーキおよび警報:
さらに衝突する可能性が非常に高いと判断した場合、ブザー(ピーーー)に変わり、1次ブレーキより強くブレーキ制御を行います。その後、運転者による衝突回避操作の有無にかかわらず、衝突が回避できないと判断した場合、ブレーキ制御およびe-BOXERシステム出力の抑制を継続します。2次ブレーキにより車両が停止した場合は、車両を確実に停止させるためにブレーキペダルを踏んでください。
システムによる ブレーキの強さ | メーターの表示 | 警報音 | |
---|---|---|---|
車間距離警報 | ブレーキ制御なし | ピピピ… | |
1次ブレーキおよび警報 | 弱い | ピピピ… | |
2次ブレーキおよび警報 | 強い | ピーーー |
- 2次ブレーキで停止した後、次の場合はブレーキ制御を解除します。
- ブレーキペダルを踏んだとき
- アクセルペダルを踏んだとき(セレクトレバーが“N”のとき以外)
- セレクトレバーを“P”にしたとき
- 停止後約2分間経過したとき
- 電動パーキングブレーキが作動したとき
- 2次ブレーキで停止した後、次の場合は電動パーキングブレーキが作動します。
- 停止後約2分間経過したとき
- いずれかのドアを開けたとき
- EyeSightシステムが故障したとき((黄色)が点灯している)
- EyeSightシステムが一時停止したとき((白色)が点灯している)
- 次の場合、プリクラッシュブレーキの1次ブレーキおよび2次ブレーキは作動しません。
- 自車速が約1 km/h以下(セレクトレバーが“N”のときは約4 km/h以下)または約160 km/h以上のとき
- 自車速100 km/h以上で走行中、対象物が自動二輪車、歩行者、自転車のとき
- VDCが作動しているとき
- 先行車のブレーキランプ点灯を認識した場合は、認識しない場合と比べて若干早めに減速を開始します。
- 前方障害物との速度差が大きい場合など、1次ブレーキの継続時間が長いときは、警報効果を高めるため、ブレーキを強めたり弱めたりする場合があります。
プリクラッシュブレーキが作動すると、メーターにプリクラッシュブレーキが作動したことを通知する割り込み画面を一定時間表示します。
- 車両の停止までブレーキ制御が継続した場合
停車後もブレーキペダルが踏まれない場合は運転者にブレーキペダルを踏むことを促すために割り込み画面を表示し、ブザー(ピー)が鳴ります。この画面はブレーキペダルを踏むまで約2分間表示されます。
- 車両の停止までブレーキ制御が継続しなかった場合
メーターにプリクラッシュブレーキが作動したことを通知する割り込み画面を表示します。
プリクラッシュブレーキアシストの作動
プリクラッシュブレーキ作動後(前方障害物に衝突する可能性が高いと判断後)、運転者がブレーキペダルを踏み込んだとき、緊急制動と判断し、ブレーキアシストが作動します。
- 車間距離警報だけ作動している状態で運転者がブレーキペダルを踏んでも、プリクラッシュブレーキアシストは作動しない。
- 運転者による通常の制動力で減速します。
緊急時プリクラッシュステアリングの作動
走行中、前方に障害物があるとき、衝突を回避するため、プリクラッシュブレーキ(1次ブレーキ/2次ブレーキ)が作動します。2次ブレーキ作動後、システムが区画線のある道路を走行中であることを判別し、自車線内に回避スペースがあるか判断します。また同時に後側方レーダーによって、後側方の接近車両の有無も確認します。2次ブレーキのみでは障害物に衝突する可能性が非常に高い場合、これらの情報から緊急時プリクラッシュステアリングが作動し、自車線内で障害物を回避するようにハンドルを制御します。障害物回避後は、自車線内を逸脱しないように車両停止までブレーキおよびハンドル制御を継続します。
- 緊急時プリクラッシュステアリングは、車両、自動二輪車、歩行者、自転車を作動対象として認識する。追突の回避、あるいは追突の被害を軽減することを目的としているが、条件※によって対象を認識できない場合には作動できない可能性がある。
- 緊急時プリクラッシュステアリングが作動した場合は前方や周囲を確認の上、運転者の判断でハンドル操作やブレーキペダルを踏むなどの適切な操作をする。
- 緊急時プリクラッシュステアリングは、プリクラッシュブレーキでは衝突が避けられないと判断し、走行状況や、作動対象への作動条件を満たしている場合に作動するように設定しているため、その効果は様々な条件により変わる。そのため、常に同じ性能が発揮できるものではない。
- 緊急時プリクラッシュステアリングは、プリクラッシュブレーキが解除された場合は、作動しない。また、プリクラッシュブレーキの減速度が十分に出ていない時は作動しない。
- 運転者がハンドルを操作していたりすると、その操作状態によっては運転者の回避操作として判断され、システムによるハンドル操作が作動しない場合がある。
- 緊急時プリクラッシュステアリングは運転者がハンドルを持っていないと判断したときは作動しない。
- 自車速約80 km/hを超えている場合は、作動しない。また、自車速約80 km/h以下であっても、他の車両が急に割り込んだ場合や、視界、路面の滑りやすさなどの条件※の違いにより、衝突回避できないことや作動しないこともある。
※条件
- 車両の状態(積載量、乗員など)
- 路面の状態(勾配、滑りやすさ、形状、凹凸など)
- 前方の視界が悪いとき(雨、雪、霧、煙など)
- 対象物が作動対象であっても、周囲の明るさ、動きや姿勢、角度などによって、作動対象とシステムが認識できない場合
- 対象物が作動対象と識別できた場合でも、姿勢や角度などによって横断、または横移動する可能性があるとシステムが判断した場合
- 対象物が作動対象と識別できた場合でも、横断しているときや、割り込み車両のような対象物が横移動していることが判断できた場合
- 自車前方の中央付近にいる作動対象と衝突するとき
- 運転者の操作状態(アクセル、ブレーキ、ハンドルなど)から運転者が衝突回避操作をしたと判断したとき
- 車両の整備状態(ブレーキ関係、タイヤの摩耗、空気圧など)
- 車両などをけん引しているとき
- 外気温が低いときや走行開始直後などでブレーキが冷えているとき
- 下り坂などでブレーキが過熱してブレーキの効きが悪くなっているとき
- 水たまり走行後や洗車後などブレーキがぬれてブレーキの効きが悪くなっているとき
- 障害物を作動対象として識別できていないとき
- 区画線が検出できていないとき
- 運転者のハンドル操作を検出できていないとき
- 直線路を走行していないとき
- 急勾配な路面を走行しているとき
- ステレオカメラが認識しにくい状況について
特に次の場合は衝突回避できないことや、作動しない可能性が高くなる。
- 工事などによる車線規制や仮設の車線があるとき
- カーブがある道
- 古い区画線が残っているとき
- 路面に雪や水たまり、融雪剤が残っているとき
- 路面にひび割れや補修の跡があるとき
- 凍結路や積雪路など滑り易い路面
タイヤが空転し、車のコントロールを失うおそれがあります。
- インターチェンジ、ジャンクションなどの急カーブや、サービスエリア、パーキングエリア、料金所などに進入するとき
- 対象物の近くへ、周辺の車両、自転車、歩行者が接近しているとき
- 自車に対向車両、追い越し車両が接近しているとき
- 作動対象が横方向に移動しているとき
- 自車走行車線がステレオカメラから見て認識しづらいとき(区画線(白線など)が無いまたは消えかかっている。または区画線の色が路面の色と似ていて見えにくい。または区画線の幅が細いなど)
- 隣接車線の前方から車両が接近してきたとき
- 自車線内に回避できるスペースがないとき
- リヤバンパーの付近が汚れていたり、氷雪、泥などが付着していたりするとき
- リヤバンパーにキズ・へこみ・ズレなどがあるとき
- 雪道、水たまりなど、ぬれた路面を走行し、自車や周囲の車両が路上の水や雪などを巻き上げているとき
- お客様ご自身で緊急時プリクラッシュステアリングの作動テストを絶対に行わない。
- 止まりきれないことや作動しないことがあり、思わぬ事故につながるおそれがあります。
- 次の状況では、システムが正しく動作しない。緊急時プリクラッシュステアリングをOFFにする。
- タイヤの空気圧が適正でないとき※1
- 摩耗したタイヤまたは摩耗差の著しいタイヤを装着しているとき※1
- 指定サイズ以外のタイヤを装着しているとき※1
- ホイールバランスが異常なとき(バランスウェイトの脱落、ずれなど)※1
- ホイールアライメントが規定値から外れているとき※1
- ハンドルに異常な振動を感じるとき、または通常よりもハンドルが重いと感じるとき
- ハンドルを指定品以外に交換しているとき
- 車両などをけん引しているとき
- パンク修理キットで応急修理をしたとき
- サスペンションを改造したとき(スバル純正品を含む)
- ステレオカメラの視界を妨げるようなものを車体に取り付けたとき
- タイヤチェーンを装着しているとき
- スペアタイヤを使用しているとき
- ヘッドランプが汚れていたり、ヘッドランプに氷雪、泥などが付着していたりするとき(対象物を正しく照射できず認識しづらい)
- ヘッドランプの光軸がずれているとき(対象物を正しく照射できず認識しづらい)
- ヘッドランプ、フォグランプなどのランプ類を改造したとき
- 事故や故障で自車の走行が不安定なとき
- 歩行者保護エアバッグが作動したとき(カメラの視野に影響を与えるおそれがあります)
- ブレーキ警告灯(赤色)が点灯しているとき※2
- ステアリング制御警告灯が点灯しているとき
- 荷物の積載などにより、極端に車両が傾いているとき
- 定員を超えているとき
- メーターの表示灯、警告灯が正常に点灯・消灯しない場合や、ブザーが鳴らない、液晶表示が通常時と異なるなど、メーターに何らかの異常があるとき※3
- ホイールおよびタイヤは大変重要な役割を果たしていますので、適正なものを使用してください。
- ブレーキ警告灯(赤色)が消灯しないときは、直ちに安全な場所に停車し、SUBARU販売店に連絡し、点検を受けてください。
- メーターの機能、動作
- 次に挙げる状況などでは、ステレオカメラでの区画線の認識が困難な場合があり、システムが適切に動作できないおそれがある。
- 夜間、またはトンネル内でヘッドランプを点灯していないとき
- 悪天候時(雨天、降雪、濃霧など)
- 路面がぬれて光が反射しているとき
- 車線内に道路標示(矢印や文字など)が存在しているとき
- 車間距離が短く、区画線が見づらいとき
- 隣車線から車が割り込んできたとき、または前方の車が車線変更したとき
- カーブの形状が急激に変化するとき
- 区画線の上にガードレールなどの影が重なっているとき
- 前方から強い光(太陽光などによる逆光やヘッドランプの光など)を受けたとき
- 車線の幅が狭いとき、あるいは広いとき
- 車線の幅が変化したとき
- 車線がステレオカメラの認識性能から見て認識しづらいとき
- 区画線がない、または消えかかっている
- 区画線が黄色で描かれている
- 区画線の色が路面の色と似ていて見えにくい
- 区画線が二重に描かれている
- 区画線の幅が細いなど
- 区画線以外の線が路面に描かれている
- 区画線に壁やポールが隣接している
- 区画線の形状が急激に変化するとき(カーブの出入り口、クランク、カーブが連続している道路など)
- 高速道路のインターチェンジ、ジャンクション、サービスエリア、パーキングエリア入口などの分岐レーンに差しかかったとき
- 路肩に縁石や側壁があるとき
- トンネルの出入り口や高架下など明るさが変化するとき
次のような場合は、緊急時プリクラッシュステアリングが予期しない作動をすることがありますので、必ず緊急時プリクラッシュステアリングをOFFにしてください。
- けん引されるとき
- キャリアカーに積載するとき
- シャシーダイナモメーターやフリーローラーなどを使用するとき
- リフトアップし、e-BOXERシステムを作動させてタイヤを空転させるとき
- 垂れ幕や旗、垂れ下がった枝、草むらなどに触れながら通過するとき
- サーキットなどでスポーツ走行するとき
- 車両が移動するタイプの洗車機を使用するとき
次のような場合は、緊急時プリクラッシュステアリングが作動することがありますので安全運転に努めてください。
- 作動対象に接近して走行するとき
- 先行車や対向車両の水、雪、土埃などの巻き上げや水蒸気、砂、煙が舞い、視界が十分でないとき
- 水蒸気や煙のかたまりなどを通過するとき
- 大雪、吹雪など悪天候の中を走行するとき
- 寒いときなど先行車が排出した排気ガスがはっきり見えるとき
- カーブや交差点に障害物があるとき
- 作動対象や障害物、草木などの横すれすれを通過するとき
- 遮蔽物からの急な飛び出し、自車横から急な割り込みに対しシステムが認識できないとき
- 障害物が急に移動し始めたとき
- 自車走行車線の区画線が無いが、隣接車線・沿道との間が、路面の色の違いで区分けされているとき
- 道路上の汚れ、亀裂、縁石などが、自車走行車線の区画線との区別がつきにくいとき
- 道幅が狭く、自車走行車線と対向車線の区画線の区別がつきにくいとき
- 消雪パイプや散水車などの散水を通過するとき
- 緊急時プリクラッシュステアリングを解除するためには、ハンドル操作をするか、アクセルペダルを踏み込む。
- 用品を装着したり荷物を積載し、これがフロントバンパー先端より前方に突出した場合、先端が長くなるため衝突を回避できないことがある。
次のようなときは緊急時プリクラッシュステアリングは作動しません。
- プリクラッシュブレーキシステムがOFFのとき
- SRVDがOFFのとき
- 対象物が対向車両、対向自動二輪車、対向自転車のとき
- 作動対象が自車両の前を横断するとき
- 回避するための十分なスペースが無いとき、また回避スペース周辺に別の物体が検出されたとき
- 自車の前方、または後方より移動物が接近しているとき
- 車線、区画線が検出できないとき
- ガードレールなどの構造物に対してプリクラッシュブレーキが作動しているとき
- システムがステアリング制御で回避しきれないと判断したとき
- EyeSightシステムが故障したとき((黄色)が点灯している)
- EyeSightシステムが一時停止したとき((白色)が点灯している)
緊急時プリクラッシュステアリングが作動すると、メーターに緊急時プリクラッシュステアリングが作動したことを通知する割り込み画面を一定時間表示します。
緊急時プリクラッシュステアリングの一時停止および故障
緊急時プリクラッシュステアリングが一時停止すると、が点灯します。状況が改善されると正常復帰します。
また、極めて高温または低温の環境で使用したときや、バッテリー電圧の異常が発生したとき表示されます。
が長時間点灯し続ける場合は故障のおそれがありますので、すみやかにSUBARU販売店で点検を受けてください。
SRVDがOFFのときは、緊急時プリクラッシュステアリングは使用できません。その時は、が点灯します。
緊急時プリクラッシュステアリングOFF表示灯
- プッシュエンジンスイッチをONにすると点灯し、e-BOXERシステム始動後約10秒後に消灯します。
- 緊急時プリクラッシュステアリングをOFFにすると点灯します。
前側方プリクラッシュブレーキの作動
主に出会い頭車両(自動二輪車、自転車除く)に衝突する可能性がある場合、運転者への警報による衝突回避の支援を行います。それでも運転者の衝突回避操作がない場合、衝突の直前にシステムが急ブレーキをかけ、衝突被害を軽減または衝突を回避します。
セレクトレバーが“D”、“M”または“N”のとき作動します。
- 前側方プリクラッシュブレーキを、日常の車両停止のために利用することは絶対にしない。
- 前側方プリクラッシュブレーキはあらゆる状況で衝突を回避するものではありません。ブレーキの作動を前側方プリクラッシュブレーキのみに頼っていると、衝突事故を起こす場合があります。
- 警報が作動した場合は前方や周囲を確認の上、運転者の判断でブレーキペダルを踏むなどの適切な操作をする。
- 前側方プリクラッシュブレーキは、交差車両(自動二輪車、自転車除く)を作動対象として認識する。 出会い頭衝突の回避、あるいは被害を軽減することを目的としているが、条件※の違いにより、止まりきれないことや作動しないこともある。
- 前側方プリクラッシュブレーキは衝突が避けられないと判断した段階で作動し、衝突直前で強いブレーキをかけるように設定しているので、その効果は様々な条件※により変わる。そのため、常に同じ性能が発揮できるものではない。
- 前側方プリクラッシュブレーキが作動したとき、アクセルペダルを操作しても前側方プリクラッシュブレーキを継続する。前側方プリクラッシュブレーキを解除するためには、アクセルペダルを急激にまたは深く踏み込む。
- 運転者がブレーキペダルを踏んでいたり、ハンドルを操作していたりすると、その操作状態によっては運転者の回避操作として判断され、システムによるブレーキが作動しない場合がある。
- 自車と作動対象の速度が作動範囲外の場合は、衝突回避することはできない。また、作動範囲内であっても、作動対象が急に飛び出してきた場合や周辺の道路環境、フロントバンパーの状態、路面の滑りやすさなどの条件※の違いにより、止まりきれないことや作動しないこともある。
前側方レーダーは、フロントバンパー側面に取り付けられているため、運転者の前方視界と異なる。そのため、接近してくる車両を運転者が認知できていた場合であっても、周囲環境(縁石、ガードレール、フェンスなどの遮蔽物)により、前側方レーダーで検出できず、作動しないことがある。
※条件
- 作動対象との速度差、距離、接近の状態
- 車両の状態(積載量、乗員など)
- 路面の状態(勾配、滑りやすさ、形状、凹凸など)
- 前方の視界が悪いとき(雨、雪、霧、煙など)
- 対象物が作動対象以外の場合
- 動物など
- 自動二輪車、歩行者、自転車
- ガードレール、電柱、木、フェンスや壁などの静止物
- 対象物が作動対象であっても、動きや角度などによって、作動対象とシステムが認識できない場合
- 運転者の操作状態(アクセル、ブレーキ、ハンドルなど)から運転者が衝突回避操作をしたとシステムが判断したとき
- 車両の整備状態(ブレーキ関係、タイヤの摩耗、空気圧など)
- 車両などをけん引しているとき
- 外気温が低いときや走行開始直後などでブレーキが冷えているとき
- 下り坂などでブレーキが過熱してブレーキの効きが悪くなっているとき
- 水たまり走行後や洗車後などブレーキがぬれてブレーキの効きが悪くなっているとき
- 前側方レーダーが認識しにくい状況について
特に次の場合は止まりきれないことや、作動しない可能性が高くなる。
- 悪天候(強い雨、吹雪、濃霧など)のとき
- 先行車や対向車両、出会い頭車両の水、雪、土埃などの巻き上げや水蒸気、砂、煙が舞い、センサーの周辺環境が良好でないとき
- トンネル内やトラス橋などの、周囲がおおわれている環境
- 出会い頭車両の前面と側面の面積が小さいとき(車高が低いなど)
- 荷台にあおりがない空荷のトラックなど
- 特殊な形状の車両(キャリアカー、サイドカーなど)
- 作動対象より先に自車が交差点を通過するとき
- 自車と出会い頭車両の間に遮蔽物(壁、フェンス、建物、ガードレール、電柱、標識、街路樹など)があるとき
- 対向車両や後退してくる車両、並走車両、合流車両など
- 対象物が前側方レーダーの認識できない大きさ、高さのとき
- 作動対象が旋回、加速、減速したとき
- 自車が旋回(右左折)中とその直後
- 自車が車線変更中とその直後
- 自車バンパーの近い位置に作動対象が存在するとき
- 急カーブ、急な上り坂、急な下り坂の場合
- 路面にうねりや未舗装などで凹凸があるとき
- お客様ご自身で前側方プリクラッシュブレーキの作動テストを絶対に行わない。
- 止まりきれないことや作動しないことがあり、思わぬ事故につながるおそれがあります。
- 次の状況では、システムが正しく動作しない。前側方プリクラッシュブレーキの設定をOFFにする。
- タイヤの空気圧が適正でないとき※1
- 摩耗したタイヤまたは摩耗差の著しいタイヤを装着しているとき※1
- 指定サイズ以外のタイヤを装着しているとき※1
- パンク修理キットで応急修理をしたとき
- サスペンションを改造したとき(スバル純正品を含む)
- タイヤチェーンを装着しているとき
- スペアタイヤを使用しているとき
- 前側方レーダー付近を妨げるようなもの(ステッカーなど)を車体に取り付けたとき
- 前側方レーダー付近が汚れていたり、氷雪、泥などが付着していたりするとき(作動対象へ正しく照射できず、認識できない)
- 事故や故障で自車の走行が不安定なとき
- フロントバンパーを衝突、傷つけてしまったとき
- エアバッグが作動したとき(フロントバンパーが変形しているおそれがあります)
- ブレーキ警告灯(赤色)が点灯しているとき※2
- 荷物の積載などにより、極端に車両が傾いているとき
- 定員を超えているとき
- メーターの表示灯、警告灯が正常に点灯・消灯しない場合や、ブザーが鳴らない、液晶表示が通常時と異なるなど、メーターに何らかの異常があるとき※3
前側方レーダーが認識しにくい状況について
- 次の状況では、作動対象が認識しづらくなる。認識しづらい状況では、前側方プリクラッシュブレーキ、前側方警戒アシストが一時停止状態になる場合があります。状況が改善され、しばらく走行すれば、再び機能は動作する。
- 悪天候時(強い雨、吹雪、濃霧など)
- フロントバンパー上の雨滴や水滴、汚れが十分に拭き取れていないとき
- フロントバンパーに雪や汚れ、霜、氷、土埃の付着や傷などがついて、前側方レーダーの電波を遮っているとき
- 荷物の積載などにより、極端に車両が傾いているとき
- 先行車や対向車両などの水や雪などの巻き上げや水蒸気、砂、煙、土埃などが舞い、視界が十分でないとき
- 作動対象の前面、側面、後面のいずれかが小さい(例えばトレーラーなど)、低いとき
- 対象物がガラスや木材など電波を反射しにくい物体のとき
- 強い電波を発している設備(天文台など)周辺を走行しているとき
- 垂れ幕や旗、垂れ下がった枝、草むらなどを通過するとき
- 急な上り坂、急な下り坂のとき
次のような場合は、前側方プリクラッシュブレーキが予期しない作動をすることがありますので、必ず前側方プリクラッシュブレーキをOFFにしてください。
- けん引されるとき
- キャリアカーに積載するとき
- シャシーダイナモメーターやフリーローラーなどを使用するとき
- リフトアップし、e-BOXERシステムを作動させてタイヤを空転させるとき
- 垂れ幕や旗、垂れ下がった枝、草むらなどに触れながら通過するとき
- サーキットなどでスポーツ走行するとき
- 車両が移動するタイプの洗車機を使用するとき
- 道路が冠水しているとき
次のような場合は、前側方プリクラッシュブレーキが作動することがありますので安全運転に努めてください。
- ETCゲートなどを規定速度を超えるような速度で通過するとき
- 路面の勾配や舗装が急に変化する場所を走行するとき
- カーブや交差点に障害物があるとき
- 車両や障害物、草木などの横すれすれを通過するとき
- 前方の壁や車両すれすれに停車するとき
- 消雪パイプや散水車などの散水を通過するとき
スバル指定以外のアクセサリー用品を装着したり荷物を積載し、これがフロントバンパー先端より前方に突出した場合、先端が長くなるため衝突を回避できないことがあります。
システムによるブレーキ中にブレーキペダルを踏んだとき、ブレーキペダルが引き込まれることがあります。異常ではなく、さらに踏み込むとブレーキを踏み増しできます。必要に応じてブレーキを踏み増ししてください。
近くに車両が接近していなくても以下の状況ではシステムが作動するおそれがあります。
- 電波を強く反射する物体(金属製の大型看板など)の横を通過するとき
- ビル街やトンネルなど周囲を囲まれた周辺を通過するとき
- 停止車両(バス、トラック、乗用車など)の横を通過するとき
- 渋滞している車線の横を並走するとき
- サービスエリア、パーキングエリアなどの斜め駐車車両(バス、トラック、乗用車など)の横を通過するとき
- 柵など(ブロック塀、金属製の柵、路面電車などの駅の壁など)の横を通過するとき
- 工事現場の横を通過するとき
- 作動対象が、交差点手前で停止するとき
- 左右から作動対象が接近中に右左折するとき
- 交差点接近時に右から自車の方に右左折する車両があるとき
- 交差点接近時に、自車の遠方にある交差道路を通過する車両があるとき
- 自車が隣車線の車両を追い抜く、または追い抜かれるとき
- 対向車線の車両が接近し、すれ違うとき
- 右左折の旋回時に作動対象が存在するとき
- 自車に歩行者、自転車、台車などが接近してくるとき
- 後方から自車に向かって隣車線に合流車が接近してきたとき
- 除雪車両などの特殊車両横を通過するとき
- 斜め看板の横を通過したとき
- カーブですれ違う対向車が接近したとき
- 道路中央のポールや中央分離帯の横を通過したとき
- 信号待ち時に自車前を横断する車両があるとき
- 前側方レーダーの搭載位置付近に障害物(生い茂った草や垂れ下がった枝など)があるとき
前側方レーダーによって前側方から接近する車両を検知し、見通しの悪い交差点や店舗駐車場からの出庫時など、事故が発生しやすいシーンでブレーキをアシストします。
また警報音、EyeSightアシストモニター、メーター、センターインフォメーションディスプレイ(フロントビュー表示時)への表示により、注意喚起を行います。
前側方から接近してくる車両(約5 km/h~約60 km/h)に次の順にシステムが作動し、運転者への注意喚起とブレーキ制御を行います。ブレーキ制御中はブレーキランプが点灯します。
-
警報(自車速約1 km/h~約60 km/h):
出会い頭車両との衝突の可能性があると判断した場合に、ブザー(ピピピ…)とメーターの表示で注意を促し、e-BOXERシステム出力を抑制します。ブレーキペダルを踏んで減速し、衝突の可能性が低くなると解除します。 -
1次ブレーキおよび警報 (自車速約1 km/h~約30 km/h):
走行時に出会い頭車両に対して衝突する可能性が高いと判断した場合、ブザー(ピピピ…)とメーターの表示で注意を促し、ブレーキ制御を行い、また、e-BOXERシステム出力を抑制します。運転者の衝突回避操作(ブレーキペダル、ハンドルなど)の操作量により、衝突する可能性が低くなったと判断した場合、作動を解除します。 -
2次ブレーキおよび警報 (自車速約1 km/h~約30 km/h):
さらに衝突する可能性が非常に高いと判断した場合、ブザー(ピーーー)に変わり、1次ブレーキより強くブレーキ制御を行います。その後、運転者による衝突回避操作の有無にかかわらず、衝突が回避できないと判断した場合、ブレーキ制御およびe-BOXERシステム出力の抑制を継続します。2次ブレーキにより車両が停止した場合は、車両を確実に停止させるためにブレーキペダルを踏んでください。
システムによる ブレーキの強さ | メーターの表示 | 警報音 | |
---|---|---|---|
警報
(画面は右側からの車両を検知したとき) |
ブレーキ制御なし | ピピピ… | |
1次ブレーキ | 弱い | ピピピ… | |
2次ブレーキ | 強い | ピーーー |
前側方プリクラッシュブレーキが作動すると、メーターに前側方プリクラッシュブレーキが作動したことを通知する割り込み画面を一定時間表示します。
前側方プリクラッシュブレーキの一時停止
前側方プリクラッシュブレーキが一時停止すると、が点灯します。状況が改善されると正常復帰します。
また、極めて高温または低温の環境で使用したときや、バッテリー電圧の異常が発生したとき表示されます。
が長時間点灯し続ける場合は、すみやかにSUBARU販売店で点検を受けてください。
前側方プリクラッシュブレーキOFF表示灯
- プッシュエンジンスイッチをONにすると点灯し、e-BOXERシステム始動後約10秒後に消灯します。
- 前側方プリクラッシュブレーキをOFFにすると点灯します。
前側方プリクラッシュブレーキ警告灯
システムに異常が発生したときはが点灯します。SUBARU販売店で点検を受けてください。
プリクラッシュブレーキをOFFにするとき
センターインフォメーションディスプレイのEyeSight設定項目でプリクラッシュブレーキ(プリクラッシュブレーキアシスト、緊急時プリクラッシュステアリング、前側方プリクラッシュブレーキ含む)をOFFすることができます。
「プリクラッシュブレーキ」の項目で「設定OFF」を選択することでプリクラッシュブレーキがOFFになります。
プリクラッシュブレーキをOFFにすると、メーター内のが点灯します。
- プリクラッシュブレーキのON/OFF設定は、緊急時プリクラッシュステアリング、前側方プリクラッシュブレーキ、AT誤発進抑制制御およびAT誤後進抑制制御と連動します。
- プリクラッシュブレーキをOFFにしても、プッシュエンジンスイッチをOFFにしてから、再度e-BOXERシステムを始動するとプリクラッシュブレーキはONになります。
プリクラッシュブレーキOFF表示灯
プッシュエンジンスイッチをONにすると点灯し、e-BOXERシステム始動後約10秒後に消灯します。
プリクラッシュブレーキ、AT誤発進抑制制御およびAT誤後進抑制制御をOFFにすると点灯します。
また、次の場合にも点灯します。
広角単眼カメラOFF表示灯
広角単眼カメラが一時停止すると、広角単眼カメラOFF表示灯が点灯します。状況が改善されると正常復帰します。
また、広角単眼カメラ前のガラス(外側、内側)が汚れている、曇っているなどの場合や、極めて高温または低温の環境で使用したときや、バッテリー電圧の異常が発生したとき表示されます。
広角単眼カメラOFF表示灯が長時間点灯し続ける場合は、すみやかにSUBARU販売店で点検を受けてください。
広角単眼カメラ警告灯
システムに異常が発生したときは広角単眼カメラ警告灯が点灯します。SUBARU販売店で点検を受けてください。
- が点灯していないときにが点灯している場合は、EyeSightシステムの視野範囲が狭くなります。そのためプリクラッシュブレーキの作動対象および作動範囲が制限されます。
- e-BOXERシステムを再始動してもが点灯し続けるときは、広角単眼カメラの異常が考えられます。この場合、通常走行には支障ありませんが、SUBARU販売店で点検を受けてください。
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