EXPASA浜名湖下りから遊歩道を進み、浜名湖の畔へ。芝生の丘にはベンチもあり、浜名湖橋を一望できる。専用の桟橋からは遊覧船も運航。 Photographs●小川宏子 Text●塩田典子
SUBARU on the Road
東名・新東名
SA&PA寄り道ツーリング
静岡県駿東郡小山町〜愛知県豊田市〜静岡県沼津市
EXPASA浜名湖下りから遊歩道を進み、浜名湖の畔へ。芝生の丘にはベンチもあり、浜名湖橋を一望できる。専用の桟橋からは遊覧船も運航。 Photographs●小川宏子 Text●塩田典子
本誌2020年10月号のツーリング企画で訪れた中央道のSA&PAに続き、今号では、東名・新東名のSA&PAに寄り道するルートに挑戦!マグネタイトグレー・メタリックのレヴォーグGT-H EXで、西へと走り出した。往路では、富士山に駿河湾、浜名湖と、日本を代表する指折りの絶景が目白押しの東名を、復路では、今年開通10周年を迎えた旬な新東名を走り抜け、その土地でしかお目にかかれない名物グルメや、ユニークな付帯施設を巡り、進化し続けるSA&PAを楽しみ尽くした。
富士山・駿河湾・浜名湖。
絶景が連続する東名
2020年10月号のツーリング企画で紹介した中央道のSA・PA巡り。あまりの楽しさに味をしめ、第2弾はぜひ絶景の宝庫・東名へ、と夢見て早2年。ついに実現の機会が巡ってきた。当初は東名の往復を考えていたものの、山間を走る新東名がこの4月に開通10周年を迎え、9月末までイベントや限定サービスを開催しているとあって、復路は新東名を利用することに。
東京ICから東名に乗り、初めに訪れたのがEXPASA足柄。東名唯一の日帰り湯で知られているが、その隣に足湯カフェがあることは意外と知られていない。ワイドな窓越しに天気が良ければ箱根の金時山や富士山が映える。効能豊かな入浴剤入りの足湯に浸かれば、シューズの中で窮屈だった足がたちまちリラックス!足柄抹茶が香る足柄抹茶あずきラテをお供に、しばしの休憩タイム。中には可愛い魚が角質を気持ちよく取ってくれる足湯「ドクター・トト湯」もあり、足を沈めると途端に魚が群がり、古い角質をお掃除してくれた。
窓越しに金時山や大自然を眺めつつ足湯に癒される「足柄浪漫館 足湯カフェ」。
2階には日帰り湯と足湯カフェが。
ほろ苦い抹茶に小豆の甘みをプラス。
足柄抹茶あずきラテ(アイス)690円。
足湯カフェにはキッズコーナーも併設。自由に読める漫画の本棚もある。
足柄浪漫館 足湯カフェ
営業時間:7:00〜19:00
定休日:無休
スッキリしたところで1時間ほどクルマを走らせ、次は富士川SAに立ち寄る。展望台から望む富士山がウリなのだが、夏場のせいか濃霧が立ち込め、全く見えない。しょんぼりしていると、売店に富士山ソフトの文字が。山肌部分がミント味、残雪部分がミルク味でサッパリと喉を潤してくれた。富士山は見えずとも富士山気分は満喫できた。
富士山をバックに写したかった、富士山ソフト500円。
赤富士(辛口)と青富士(甘口)を模した、富士山カレーパン各500円。
富士山ソフト
営業時間:9:00〜19:00
定休日:無休
途中立ち寄った由比PAは、目の前に海があり眺めが良い。晴れていれば富士山をバックに記念撮影も。
駿河湾を左手に進むこと約1時間30分、浜名湖に迫り出す岬にあるEXPASA浜名湖へ。ランチは奮発して浜名湖産の鰻に決まり。香ばしく焼き上げた刻み鰻に甘辛いタレが絡み、薬味と出し汁をかけて3度楽しんだ。食後は浜名湖の畔までお散歩。芝生の丘を下ると専用の桟橋があり、ここから約20分で湖を一周する遊覧船が運航中。SA発着の湖上遊覧船は全国初。東名の浜名湖橋をくぐるので、乗る価値大だ。
遊覧船「海の湖 船(チャカ)めぐり」は、11月27日までの土日・祝日、10〜16時に、約30分おきに運航中。大人1000円。
浜名湖産の鰻を使った、「浜名亭」のおひつまぶし3800円。
浜名亭
営業時間:11:00〜21:00(20:30LO)
定休日:無休
SAに生まれたホテルに泊まり、
翌日は新東名へ
東名下りの締めくくりは豊田上郷SA。三重県四日市に本店がある人気店「あかつき食堂」で名物のとんてきをいただく。豚肩ロースをニンニクソースで炒めたスパイシーな一品でご飯が進む。今宵はSA内に2年前にオープンしたファーストラウンジ豊田上郷に宿泊する。シンプルな設備ながら漫画が1000冊以上揃うラウンジやシャワーが備わり快適。24時間営業のフードコートが隣で心強い。
ファーストラウンジ豊田上郷の個室カプセルタイプは、シングルルームがメイン。1泊4500円〜。
ラウンジではコーヒーとソフトドリンクを有料で提供。個室では時間休憩も可能。
笑顔が素敵な「あかつき食堂」の調理スタッフ・小原さん。
キャベツの千切りとともにご飯に乗せてガッツリ食べたい、四日市とんてき定食1230円。
ファーストラウンジ豊田上郷
営業時間:24時間
あかつき食堂
営業時間:24時間
定休日:無休
翌日は豊田上郷スマートICで高速を降り、再び豊田上郷スマートICから豊田JCT経由で新東名上りへと進路を変更する。50分ほど走りNEOPASA浜松に到着すると、外観のデザインに目を奪われた。日本の三大楽器メーカーが集まる音楽の街・浜松にちなんだ、グランドピアノをモチーフにした建物が素敵。館内にはヤマハが運営するMUSIC SPOTがあり、誰もが自由に弾けるグランドピアノに引き寄せられる。音をコントロールするミキシング体験の展示やスピーカーなどの展示もあり、文化を発信するSAの進化に驚かされる。フードコートでは浜松餃子の元祖・石松餃子をペロリ。キャベツたっぷりのジューシーなもっちり餃子に、茹でモヤシが好相性。
グランドピアノをモチーフにした外観が斬新!
あっさりしていておやつ感覚で味わえる、石松餃子単品10個670円。
音の原理が学べたり、ミキシングの操作が体験できる「MUSIC SPOT HAMAMATSU」。自由に弾けるグランドピアノを目当てに訪れる人も。
石松ぎょうざ
営業時間:9:00〜21:00
定休日:無休
MUSIC SPOT HAMAMATSU
営業時間:8:00〜20:00
定休日:無休
そしてラストはNEOPASA駿河湾沼津へ。山間を通るためトンネルの多い新東名にあって、駿河湾と沼津市街が見晴らせる眺望の良さはSA随一。海を眺めながら食べるなら海鮮丼、ということで「おさかな丼屋 とと丸食堂」で、とと丸頂上丼を注文。マグロ、サーモン、白身魚、イクラなどの鮮魚が富士のごとく高く盛り付けられ、SNS映え必至。店頭で出し汁をいただき、味変して飽きずに完食した。絶景だけでなく各地の美味も集結する東名・新東名を一度で楽しみ尽くすことは、到底できない。次回は富士山がクリアに見える冬に、もっと時間をかけて深掘りしに来ようと心に決めた。
数種類の旬の鮮魚がこぼれんばかり!とと丸頂上丼2480円。
刺身醤油、ごまだれ、出し汁をかけて3度楽しめる。
三島の「日の出たまご」の黄身のみを用いた、プレミアムたまごたっぷりん(6個入り)1620円。卵の殻を模した陶器は小物入れにも。
おさかな丼屋 とと丸食堂
営業時間:9:00〜21:00
定休日:無休
沼 津・村の駅
営業時間:24時間 ※生鮮は時間営業
定休日:無休
注)新型コロナウイルス(COVID-19)の感染予防のため、営業時間・営業内容に変更が生じる場合があります。事前に各スポットへお問い合わせください。
EXPASA 足柄(下り)~富士川(下り)~由比(下り)~
EXPASA 浜名湖(下り)~豊田上郷(下り)~
NEOPASA 浜松(上り)~NEOPASA 駿河湾沼津(上り)
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