Photographs●田丸瑞穂 関根健司 馬場達二 佐藤靖彦 松本高好 花岡弘明
SUBARU on the Road 特別編
あの日の夏景色
PLAY BACK SUMMER Touring
Photographs●田丸瑞穂 関根健司 馬場達二 佐藤靖彦 松本高好 花岡弘明
いよいよ夏本番!ですが、今年の夏もなかなか遠出できない状況が続きますね。そこで今月号では、読者のみなさんに少しでも夏気分を味わっていただけるよう、10年ごとに時代をさかのぼりながら、過去のカートピアで夏季に掲載したツーリング企画を振り返っていきます。懐かしいSUBARU車が登場するので、かつての愛車と再会できるかも?ツーリング企画のダイジェストに加え、当時の出来事もご紹介します。時代をさかのぼりながら、日本各地の夏の風景をお楽しみください。
日本列島を走る断層をたどって
「中央構造線」は、関東から九州に伸びる長大な断層のこと。「中央構造線をたどる旅」は中央構造線が外部に露出している場所を東から西へ訪ねて走るツーリング企画で、2009年に長野県大鹿村[おおしかむら]の中央構造線博物館を訪ねたことをきっかけにスタートしました。
第3弾ではモータージャーナリストの金子浩久さんをお迎えし、兵庫県・淡路島と四国を訪ねます。中央構造線をたどりながら、徳島県の祖谷渓[いやけい]や愛媛県の佐田岬などの自然を満喫。松山自動車道 石鎚山[いしづちさん]SAでは三色だんごと小豆ソフトクリームの「坊ちゃんソフト」や北海道産小豆と生クリームがマッチした「伯方の塩純生入り大福」を購入しました。
スパッと断ち切ったように一直線に海に落ち込んでいる淡路島南側の海岸。
ほぼこの位置を中央構造線が通っています。
淡路島・福良(ふくら)港近くで観察した砂岩(さがん)・泥岩(でいがん)の波蝕(はしょく)。
クルーズコントロールが大活躍!
アイサイトver.2を搭載したレガシィOUTBACK。片側一車線区間の長い松山自動車道では、全車速追従機能付クルーズコントロールが活躍してくれました。
- 2011年の主な出来事
- ・東日本大震災が発生。
- ・なでしこジャパンがワールドカップで優勝。
- ・AKB48が史上初の年間シングルTOP5を独占。
- ・『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』が公開され、
その年の興行収入1位に。
名ワインディングを心ゆくまで
レガシィB4 RS25の走りの良さを楽しむため、東北随一の名ワインディング「八幡平アスピーテライン」と「樹海ライン」へ。東日本などで記録的な高温になった2001年夏にぴったりの企画でした。岩手県盛岡市からクルマで1時間ほどのところにある八幡平は数十の火山が集まった火山台地で、標高1614mの八幡平頂上を中心に高原が広がっています。
岩手側から「八幡平アスピーテライン」へ入ると上りのタイトコーナーが続き、茶臼岳に近づくと眼下には樹海が。途中、松川温泉や松川地熱発電所に立ち寄りながら、八幡平とその周辺をとにかく走り続け、レガシィの走りを心ゆくまで堪能しました。
道路奥の谷間から煙が見えます。火山大地というだけあって八幡平周辺には温泉も多くあります。
レガシィのベストハンドリングマシン
旅の相棒はレガシィB4 RS25。2001年からB4のラインアップに加わった、2.5LのNAボクサーを搭載したモデルです。
- 2001年の主な出来事
- ・第1回目となる「M-1グランプリ」が開催され、
中川家が初代チャンピオンに。
- ・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、東京ディズニーシーが開業。
- ・スタジオジブリ制作の映画『千と千尋の神隠し』が大ヒット。
- ・ヒット曲:宇多田ヒカル「Can You Keep A Secret?」、
浜崎あゆみ「M」など。
レガシィでいちばん走りたい道
「ツーリングに行こう」と題したツーリング企画15P拡大版。前半はツーリングの楽しさを、後半は北海道での1週間のグランドツーリングの模様をレポートしました。レガシィで最初に訪れた滝川市航空科学研修センターでは軽飛行機に乗り、地上500mから見る北海道を満喫。富良野では、富良野塾(*)のドキュメンタリー番組『遅れてきた青年』の主役、佐甲信雄さんにお話を伺いました。レックス4WDのオーナーだった佐甲さんから富良野付近のドライブコースを教えてもらいドライブを再開。市場でおいしい海の幸を味わい、北海道の雄大な景色や直線道路を楽しみ、日本の最北端・宗谷岬まで足を延ばしました。
*『北の国から』で有名な倉本聰さんが富良野につくった俳優・脚本家養成所
釧路から1時間ほど行った山の中で見つけた1頭の鹿。旅の途中、ウマやヒツジ、ツル、キタキツネにも出会いました。
北海道の草原の中に佇むレガシィ。
SUBARUのグランドツーリングカー
1989年に発売された初代から「グランドツーリング」をコンセプトにしているレガシィ。1991年のNewモデルに乗って、北海道では1日500km以上を走りました。
- 1991年の主な出来事
- ・若乃花や貴乃花、曙の活躍で大相撲ブーム。
- ・東京都港区芝浦に日本最大級のディスコ「ジュリアナ東京」オープン。
- ・TVドラマ『東京ラブストーリー』や『101回目のプロポーズ』が高視聴率を記録。
- ・ヒット曲:小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」、CHAGE and ASKA「SAY YES」など。
- ・アルシオーネSVX発売。
気ままな旅で吉野の自然を満喫
レオーネエステートバンと共に奈良県・吉野へ。コースは吉野川の上流あたりとだけ決め、気の向いたところで食事をとり、日が暮れた頃にテントを張る、気楽な旅へ出かけました。国道169号を吉野川に沿って南下し川上村に到着。取材前日の雨で暗く淀んで見えた吉野川も上流へ行くほど勢いときらめきを増し、国道からのびる林道を進めば渓流に辿り着きます。4WDには楽しい浮砂利気味のラフロードや、吉野杉を間近で楽しめる道で、レオーネエステートバンの走りを堪能しました。テントを張る場所探しや川釣りに苦戦しつつも、カメラマンとライター2人で分けた1匹のアマゴの塩焼きの美味しさが印象に残る旅となりました。
林道を駆け上がると必ずといってよいほど渓流が流れていました。
林道高原線や神之谷川林道、北股川林道など、様々な林道を走りました。
どんな道でも頼れる相棒
1981年7月に発売されたレオーネエステートバンは、オンロードからスノー、ラフロードまで対応できる幅広い走行性能をもつ1台。
- 1981年の主な出来事
- ・スペースシャトル「コロンビア」の打ち上げが成功。
- ・黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』が戦後最大のベストセラーに。
- ・TVドラマ『北の国から』放送開始。
- ・ヒット曲:寺尾聰「ルビーの指環」や竜鉄也「奥飛騨慕情」など。
*カートピア7月号p16で車名を「レオーネツーリングワゴン」と表記していたところは正しくは「レオーネエステートバン」です。お詫びして訂正いたします。
江戸の風情が残る宿場町へ
江戸時代の五街道のひとつ「中山道[なかせんどう]」の中で、木曽川に沿って険しい峠を越え、深い谷を抜け、山の底を縫うようにして伸びる木曾路。妻籠宿[つまごしゅく]は木曾路にある11の宿場町のひとつで、全国で初めて古い町並みを保存した地区です。宿泊した旅館の6代目当主が偶然にも妻籠の復元・保存を提唱したひとりでした。江戸時代の宿場をそのまま残す計画は観光事業としては目論見通りで、当時、妻籠を訪れる人の数はうなぎ上り。時代劇のオープンセットの中に紛れ込んだかのような街道は、“スラックスに麦わら帽子の若い娘たち”や“ヒッピー風の2人づれ”など、多くの人で賑わっていました。
妻籠宿の昼下がりのひとコマ。日常の暮らしのテンポもゆったりとしているように見えます。
小回りの利くクルマ
1969年、軽自動車がファミリーカーだった時代にスバル360の後継車として発売されたスバルR-2。軽自動車ながら、広い室内で大人4人がゆったり座ることができました。ヨーロッパ調の洗練されたスタイルも特徴的。
- 1971年の主な出来事
- ・アポロ14号が史上3度目の月面着陸に成功。
- ・マクドナルド日本1号店が銀座にオープン。
- ・『仮面ライダー』放送開始。
- ・ヒット曲:小柳ルミ子「わたしの城下町」や加藤登紀子「知床旅情」など。
- ・レオーネクーペ発売。
2024年02月号
ダイナミックな風景の中へ。九州冬の旅
2024年01月号
新潟文学紀行 〜川端康成『雪国』の面影を辿る〜
2023年12月号
水の織りなす美景をもとめて
2023年11月号
SUBARU BRZで訪ねる夢とロマンに触れる旅
2023年10月号
食と自然を愉しむ、秋の満腹ドライブ
2023年09月号
淡路島西海岸サンセットクルージング
2023年08月号
日本の原風景をたどり、盛夏の緑に包まれる
2023年07月号
人々が守り続けた文化と自然が生む絶景
2023年06月号
涼やかなグリーンを求めて
2023年05月号
春を告げる花と富山湾の恵みを探して
2023年04月号
自然とアートを巡るショートトリップ
2023年03月号
つむがれ、受け継がれていく歴史の道をなぞる
2023年02月号
暮らしが生み出す光の絶景
2023年01月号
古人の歩んだ道と、見上げた空と時代の面影を追いかけて
2022年12月号
旬のごちそうを求めて冬の安芸へ
2022年11月号
四国遍路~1200年以上続く、祈りの旅路を行く
2022年10月号
絶景&美食を堪能する三陸の秋
2022年09月号
東名・新東名SA&PA寄り道ツーリング
2022年08月号
夏をほおばる!
2022年07月号
Tribute to the original cartopia 50年目の“佳いところ”を訪ねて
2022年06月号
文豪も通った、情緒あふれる峠道をゆく
2022年04月号
空と陸の交通ミュージアムを巡る旅
2022年03月号
新しい季節を迎えに
2022年02月号
SUBAROAD体験ルポ『動き続ける伊豆半島〜2,000万年の歴史を走る』の旅へ
2022年01月号
SUBARUがお届けする、まったく新しいドライブ体験SUBAROAD始めました。
2021年12月号
ノスタルジーに浸る、埼玉レトロ旅
2021年10月号
カートピアスタッフおすすめ
グルメ&スイーツ特集
2021年09月号
“走り”を愉しむ旅
2021年08月号
海と山、自然の恵みを味わう
2021年07月号
あの日の夏景色
2021年06月号
煌めく新緑につつまれて
2021年05月号
下町と山の手を結ぶ坂の町をたずねて
2021年04月号
SUBARUで走りたい
絶景のツーリングスポットセレクション
2021年03月号
SONGS on the Road 〜あの時のBGM
2021年02月号
煌めくフルーツラインと彩甲斐街道冬の旅
2021年01月号
身も心もうるおう冬の温泉郷へ
2020年12月号
39年目の八溝山へ、再び
2020年11月号
深まる秋を探しに上州の絶景ラインを行く
2020年10月号
絶景&ご当地の逸品に心躍る!〜中央道SA・PA寄り道ツーリング
2020年09月号
埼玉にある異国を旅する
2020年08月号
夏を感じる。湘南〜西湘ビーチライン
2020年05月号
春と夏の合間で
2020年04月号
春薫る、国東半島から姫島へ
2020年03月号
命の故郷に身を浸して
2020年02月号
氷と雪の織りなす美景を訪ねて
2020年01月号
歴史と伝統が紡ぐ町へ「あいばせ!」
2019年12月号
京町家の宿に住まうように旅する
2019年11月号
この地に受け継がれる
ものづくりの明日を探して
2019年10月号
初秋の魚沼美景を覗く
2019年09月号
山岳絶景と走りを堪能し、古の宿場町へ
2019年08月号
神々が宿る島でパワーチャージ
2019年07月号
彩の国、色巡り
2019年06月号
カミツレの里で、暮らしを見直すビオツーリズム
2019年05月号
海の碧、空の青、川の蒼-土佐の水辺を旅する
2019年04月号
SUBARU BRZで走り抜ける、早春の伊豆半島
2019年03月号
今見たい夜景を巡る
北九州ナイトクルージング
2019年02月号
自然と文化が息づく島根
器めぐりの旅
2019年01月号
思い出とカタチに残る旅
福井ハンドメイド・ツーリング
2018年12月号
ラグーンブルー・パールに誘われて
2018年11月号
森林の宝庫・山梨でヒーリングドライブ
2018年10月号
読書の秋。旅を通じて本との出会いを愉しむ
2018年09月号
再び輝き始めた宮城・沿岸の町へ
2018年08月号
SUBARU XVでたっぷり走る夏の北海道
2018年07月号
茶摘み体験からはじまるお茶づくしドライブ
2018年06月号
フェリーがつなぐ、日本の中のアメリカ
2018年05月号
西海岸の美景ロードを走り異文化が交わる場所へ
2018年04月号
絶景と伝統文化にふれる春色ツーリング
2018年03月号
美しい稜線が連なる山里で春の気配と大地の記憶に出会う
2018年02月号
ふるくてあたらしい、蔵の街で春を待つ
2018年01月号
安全で愉しいドライブを祈る、新春ツーリング
2017年12月号
SUBARU XV 東京タワーめぐり
2017年11月号
WRX STI 秋色探しツーリング
2017年10月号
やわらかく五感をひらく、秋。富山アートめぐり
2017年9月号
高原の涼気と、樹の香にひたる
2017年8月号
2017 Summer HIGHLAND EXPRESS
2017年7月号
豊かな水の恵みが育んだ、ここだけの味を訪ねて
2017年6月号
雨空をたたえて、こけを愛でる
2017年5月号
花と香りをめぐる旅
2017年4月号
スバルのルーツを辿る旅
2017年3月号
暮らしに溶け込む器〜波佐見で春色さがし
2017年2月号
かやぶきの里のアクティブレスト
2017年1月号
首都圏夜景の名所ツーリング
2016年12月号
日本の国石 翡翠に誘われて
2016年11月号
天気と季節の境目にて
2016年10月号
水のある絶景を求めて