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点検編1:タイヤ点検のポイントとトラブル

点検編1:タイヤ点検のポイントとトラブル

タイヤは、走行距離や時間の経過に伴い、劣化・消耗は避けられません。定期的にタイヤを点検することで、異常を早期に発見し対処することができ、事故などの思わぬトラブルを未然に防ぐことに繋がります。また、タイヤの寿命を延ばしながら正しい交換時期を教えてくれます。安全・安心なドライブのためにも、タイヤの定期的な点検を行ってください。

日常点検のポイント

空気圧不足は燃費の低下、タイヤの損傷などトラブルを招く原因に!

タイヤの空気圧が低下してくると…
  • 燃費が悪くなる!
    燃費が悪くなる!
    タイヤの「転がり抵抗」が大きくなりエネルギーロスから燃費低下につながります。
  • 偏摩耗しやすい!
    偏摩耗しやすい!
    通常、空気圧不足ではトレッド両肩の偏摩耗、空気圧過多ではトレッド中央の偏摩耗が起こりやすくなり、タイヤの寿命を縮めます。
  • 走行性能が低下する!
    走行性能が低下する!
    タイヤのたわみが増えるので、走行性能が低下します。タイヤ本来の性能を活かすことができません。

タイヤの空気はこんなに抜ける

  • 乗用車用タイヤの空気圧低下状況
  • 空気圧表示シール

タイヤの空気は、1ヶ月で5%程度自然に抜けてしまいます。
適正空気圧は車種によって異なります。運転席側のドア付近または給油口に貼付された空気圧表示シールでご確認ください。

約41%のクルマが空気圧不足!

  • 平成26年12月12日「JATMAデータ」によると、乗用車120台中49台(40.8%)が空気圧不足と判明。

秋〜冬の空気圧管理は要注意

秋〜冬の期間はその他の期間に比べ、空気圧の低下率が高まります。それは、空気圧が気温に影響を受けるからです。
気温が低下し始める10月から1月にかけて注意が必要です。

平均気温と空気圧の関係

Point

空気圧点検はセーフティドライブの基本です。
定期的に適正空気圧かどうか点検しましょう。

すり減ったタイヤで走行すると、とっても危険。

タイヤのミゾが減っていると…
  1. 01濡れた路面で、ブレーキが効きにくい!
    残りミゾが新品タイヤの約半分程度になったのを境に、タイヤのブレーキ性能は徐々に悪化し、制動距離がグーンと伸びていきます。
  2. 02雨の高速走行は特に危険!
    タイヤのミゾが減っていると排水性能が低下し、雨の日にスリップしやすくなり、特に高速走行ではハンドルやブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こりやすくなります。

残りミゾ1.6mm以下のタイヤは、使用してはいけないと法律で定められています。

  • 1ヶ所でもミゾが途切れるスリップサインが出ると危険です。

走行前にタイヤの残りミゾをチェックしましょう。
残りミゾが1.6ミリになる目安としてスリップサインを設けています。

スリップサインが1箇所でも出ると使用してはいけないことが法律で定められています。

この三角マークがスリップサイン表示マークです。

タイヤのミゾ深さと制動距離の関係(乗用車用タイヤ)

  • タイヤの溝の深さが4㎜を超えると制動距離が伸び始め、1.6㎜を超えてスリップサインが露出すると約10mも制動距離が延びてしまいます。

残りミゾとウエット制動距離の関係

  • 濡れた路面の場合、タイヤの溝の深さが4㎜を超えると制動距離が約10m伸び、1.6㎜を超えてスリップサインが露出すると新品時と比較して約25mも制動距離が延びてしまいます。

ハイドロプレーニングとは

雨天下での高速走行時に発生する、水上滑走現象です。タイヤの接地面の前方から水の層がくさび状に進入し、その水の圧力で接地面が路面から浮き上がる現象で、特に摩耗したタイヤで発生しやすくなります。

ハイドロプレーニングのイメージ
  • 走行速度の違いによるハイドロプレーニングの実験 (タイヤ接地部をガラス越しに撮影)
横スクロール

(水深5mm、新品タイヤ使用)

走行速度 0km/h 60km/h 80km/h 100km/h
接地面写真
xxx
タイヤは完全に
接地しています
xxx
タイヤはほぼ完全に
接地しています
xxx
タイヤが一部
浮いています
xxx
タイヤはほとんど
浮いています

Point

スリップサインが出る前にタイヤ交換をしましょう。

走行性能・ブレーキ性能が低下し、タイヤの寿命を縮める要因に。

タイヤの偏摩耗、放っておくと…
  1. 01走行性能が低下!
  2. 02ブレーキ性能が低下!
  3. 03他の溝が充分に残っていても使用できなくなることがある!

偏摩耗の種類

  • ショルダー摩耗
    ショルダー摩耗
    ●︎空気圧不足
    ●リム幅が広すぎる
  • センター摩耗
    センター摩耗
    ●空気圧過多
    ●リム幅が狭すぎる
  • 片側摩耗(片べり)
    片側摩耗(片べり)
    ●アライメントが不適正
    ●ミニバンのような重い車で起きやすい

ローテーション

偏摩耗を防ぐには、定期的なタイヤのローテーション(位置交換)が有効です。
タイヤの摩耗度合を均一化することで、交換時期を延ばすことができます。
5,000km走行を目安に行うことをおすすめします。

ローテーション

Point

タイヤの寿命を延ばし、車の異常を見つけるために、定期的(5,000km走行に1回が目安)なローテーション(位置交換)をお奨めします。

パンクやバーストなど、重大な事故につながる原因に。

キズが発生すると…

バーストに繋がる恐れ!

  • 切り傷(一般的な外傷)
  • 擦り傷(車体の干渉など)

Point

路上の縁石などへ接触、乗越しには注意しましょう。

パンクやバーストなど、重大な事故につながる原因に。

ひび割れが発生すると…

エアモレに繋がる恐れ!

  • ひび割れ(オゾンクラック)
  • ミゾ部の裂け(グルーブクラック)

Point

直射日光が当たる場所は避けてください。
つや出し剤を使用する際は適正使用量を守りましょう。

タイヤ側面の一部が膨らんでいたら要注意。

タイヤサイドの一部が、局部的に膨らんでいると…

故障に繋がる恐れ!

膨らんでいる場合

へこんでいる場合

安全上問題なし

タイヤサイド部の放射方向に帯状のへこみができる場合があります。これは、内部の構造上でできるもので、安全上問題なく不良品ではありません。

Point

タイヤサイド部が膨らんだものは、すぐにタイヤ販売店でご確認ください。

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