ラベリング制度は、グレーディングシステム(等級制度)に基づき、「転がり抵抗性能」と「ウエットグリップ性能」の等級分けを行い、ラベル表示するものです。 JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が業界自主基準として策定したもので、低燃費タイヤの性能が、ひと目でわかるようになっています。
「転がり抵抗性能」および「ウエットグリップ性能」の両性能とも一定の基準を満たしたタイヤのみが、「低燃費タイヤ」の統一マークを表示することができます。
つまり、転がり抵抗性能が「AAA」「AA」「A」、かつウエットグリップ性能がd以上のものが低燃費タイヤに該当します。
転がり抵抗が「B」「C」、また安全性の面からウエットグリップ性能がdに満たない場合は、低燃費タイヤには該当しません。
転がり抵抗性能 | ウエットグリップ性能 | |||
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転がり抵抗走行中にタイヤが損失してしまう 転がり抵抗係数タイヤの荷重に対する |
ウエットグリップ性能路面がぬれた状態での |
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転がり抵抗係数(RRC)【単位:N/kN】 | 等級 | ウエットグリップ性能(G)【単位:%】 | 等級 | |
低燃費
|
RRC≦6.5 |
AAA |
155≦G140≦G≦154125≦G≦139110≦G≦124 |
abcd |
6.6≦RRC≦7.7 |
AA |
|||
7.8≦RRC≦9.0 |
A |
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低燃費タイヤ以外 |
9.1≦RRC≦10.5 |
B |
||
10.6≦RRC≦12.0 |
C |
一般的に、転がり抵抗とウエットグリップ性能は相反するもので、転がり抵抗を小さくすれば、濡れた路面での制動距離は伸びる傾向にあります。そこで、転がり抵抗を小さくしても、安全性が犠牲にならないように、ウエットグリップ性能も評価基準になりました。