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上高地の
自然を愉しもう!

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活動レポート

2024年10月5日

自然公園財団×SUBARU
上高地ガイドウォーク

10月5日、「自然公園財団×SUBARU 上高地の自然を愉しもう!」が開催されました。「大自然の宝庫」とも呼ばれる上高地を、長年に渡って守り続けてきた自然公園財団のみなさんとともに、人と自然の関係性について学び、感じ、考えるイベントです。

天気予報ではあいにくの雨となる見込みでしたが 、参加者のみなさんが上高地に到着すると次第に青空が顔を覗かせはじめます。気がつくと気温も15度を超え、まさに秋晴れの一日に。梓川(あずさがわ)のせせらぎが聞こえるさわやかな空気のなか、気持ちよくイベントがスタートしました。

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山々の雄大さと、水の清らかさ

ガイドウォークに先立つオリエンテーションでは、まず自然公園財団上高地支部の加藤所長から、上高地の成り立ちや自然環境の特徴、財団の取り組みについて、クイズも交えながら楽しくお話いただきました。

印象的だったのは「上高地の本当の主役は水」という言葉です。実際に上高地の自然を前にすると、山々が連なる雄大な景色もさることながら、清らかな水の流れに心を打たれる人が多いのだとか。

一方で、水は時として大きな脅威にもなります。今年も7月に降った大雨によって、大量の土砂が流出。複数の遊歩道が通行止めになってしまいました。
そこで遊歩道の復旧や、橋の補修工事などを担ったのも、加藤所長をはじめとする自然公園財団のみなさんです。今こうして安心して上高地を訪れることができるのも、この土地を守る人々のたゆまぬ努力があってこそなのだと実感した瞬間でした。

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野生動物と、共生していくために

財団スタッフとして上高地のツキノワグマやサルなどの保護・監視に取り組んでいる香取さんからもお話を伺いました。

ここ上高地では、今もほとんどのクマやサルは、木の実をはじめとした自然の食べものしか口にしないそうです。だからこそ、大切なのは「今後も適切な棲み分けを維持していくこと」だと言います。

野生動物には無闇にエサを与えず、食品類のゴミは必ず持ち帰ること。もしクマやサルに遭遇しても、不用意に彼らを刺激せずに、適切な距離を保つこと。そして私たち人間の方が、上高地の自然のなかで静かに暮らしてきた野生動物たちのテリトリーに「お邪魔させてもらっている」という謙虚な気持ちを持つこと。

香取さんの日々の実践に裏打ちされたこうした言葉に、参加者のみなさんも熱心に耳を傾けていました。

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自然の美しさを、五感で味わう

オリエンテーションが終わると、いよいよガイドウォークがスタート。3つのチームにわかれて、ビジターセンターから河童橋を抜けて、岳沢湿原をめざします。

いつの間にか空はすっかりと晴れ渡り、河童橋からは穂高連峰の美しい稜線が望めます。そして足元にはすこし青みがかった、梓川の水の流れが。
これでも「今朝までの雨の影響で、今日はすこし濁っていますね」というのだから驚きです。ちなみに梓川の水が青く見えるのは、花崗岩が砕けてできた川砂の白さと、光の屈折が関係しているのだとか。まさに自然の神秘です。

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そこからイチイやシラカバ、カラマツといった木々がつくりだす木漏れ日のなか、遊歩道を15分ほど歩くと、最初の目的地である岳沢湿原に到着です。
湿原の水は、梓川よりもさらに澄んでいて、苔や藻が水中をゆらめく様子がはっきりと見てとれます。岳沢湿原には、降雨による影響を受けにくい「湧水」が大量に流れ込んでいるため、これだけ透明度が高くなるそうです。

手をふれてみると、ひやっと冷たい! 「上高地は水が主役」という加藤所長の言葉が、少しずつわかってきました。

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普段は使わない感覚もフルに使って

昼食後も、引き続き財団スタッフのみなさんのガイドのもと、ウエストン碑や田代橋といったスポットを巡りながら、上高地の自然を学んでいきます。

梓川の岸辺を歩いていると、ガイドの香取さんが「あ、あそこに“熊棚(くまだな)”がありますね」と教えてくれました。熊棚とは、ツキノワグマが樹上の木の実を食べた痕跡のこと。
クマは木に登り、枝をたぐり寄せてその実を食べます。そして食べ終わった枝は、自分の体の下に敷いていきます。その折れた枝が樹上に積み重なり、まるで鳥の巣のようになったものが「熊棚」です。

最初は香取さんに教えてもらわないと、なかなか見つけられなかった熊棚ですが、次第に「あ、あれもそうじゃない?」「私も見つけたよ!」といった会話が聞こえるようになってきます。自然のなかで過ごすことで、普段は使っていない感覚が、すこしずつ磨かれていくのがわかるようでした。

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また午後のガイドウォークでは、並行してゴミ拾い活動も行いました。ところが、というべきでしょうか、歩道にはほとんどゴミが落ちていません……!

財団のみなさんをはじめ、上高地を訪れる人々の意識の高さがうかがえて嬉しく感じる反面、「せっかくなのだから、もっと上高地をきれいにしたい!」という気持ちがふつふつと湧き上がってきます。ひとつでもゴミを見落とすまいと、みなさんが真剣にゴミ拾いに取り組まれている姿が印象的でした。

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いのちを守り、未来へとつないでいく

振り返りの時間では、ここまでのオリエンテーションやガイドウォークを通じて感じたこと・気づいたことをみんなで共有しました。

「実際に上高地を守っているみなさんから、ガイドブックには絶対に載っていないような貴重な話を聞くことができた」といった感想を皮切りに、「ゴミの少なさに驚いた」「来年も子供と一緒に上高地に来たい」「上高地の自然を守るための取り組みを知ったことで、上高地のよさをもっと多くの人に伝えたくなった」といった感想が飛び交いました。

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本イベントでは、自然公園財団上高地支部のみなさんとともに、一日をかけて愉しみながら自然について学ぶことができました。ガイドを務めてくれた香取さんも「上高地で感じた自然や動植物に対する気づきを、ぜひみなさんが持ち帰って、それぞれの場所でいかしてほしい」と呼びかけます。

そして最後に「今日、みなさんが見たものは、何万、何十万とある上高地の表情のひとつです。天候や季節が変われば、必ずまた違う上高地が見られます。だから、またぜひいらしてください。お待ちしています」と締めくくった加藤所長。

上高地の美しい自然を未来へつないでいくために、陰ながら日々たゆまぬ努力で自然のいのちを守る活動に取り組まれる自然公園財団上高地支部のスタッフ。私たち人間と自然、一つ一つのいのちのつながりを学び実感する、貴重な一日となりました。

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自然のいのちを守る人たちを
SUBARUは応援します。
また、お客様に参画していただく活動を
今後も実施していきます。
今回参加が叶わなかったお客様も、
次の機会にぜひご参加ください。

パートナーシップについて

自然公園財団とのパートナーシップ
(上高地)

SUBARUは「フォレスター」を提供しています

SUBARU は上高地における自然公園財団の活動に共感し、その日々の活動を支援するために EyeSight やシンメトリカル AWD を搭載したパトロールカーを提供しています。
この車両は、上高地の公園管理や野生動物と人の適切な距離を保つためのパトロールに使用されるほか、広大な上高地を利用者が安全に利用できるよう自然状況や降雨後の園路の点検、投棄ゴミの現場確認や回収に使用されます。

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