SPECIAL TALK Session Vol.1
車とラジオと
“お客様”について、
私たちが今考えていること。
- SUBARU
- 安藤誠
国内営業本部マーケティング推進部宣伝課
2009年入社。群馬製作所の総務部・人事部、セールス出向、
本社の販売促進部を経て現職。主に顧客とのコミュニケーション業務を担当。
- EDC
- 蒼井光
PRシニアマネージャー /
コミュニケーションマネージャー
これまで海外の有名アパレル/電機メーカー、大手スポーツブランドなどのブランディング・PR・マーケティングを経験。現在はEDCでPRのみならず、社内の様々な改革を進めている。
SUBARUのブランディングを手がける安藤誠氏、
そして、ラジオ番組
『SUBARU Wonderful Journey ~土曜日のエウレカ~』にも登場する
“ラジオの中の旅行会社”
Eureka Drive Corporationの
“広報部の顔”蒼井光氏が直接対談。
さらには、今の時代における車やラジオの意義にまで。
SUBARUはなぜ今ラジオと。EDCはなぜSUBARUと手を取ったのか。
- EDC
- 蒼井光
- SUBARU
- 安藤誠
- 蒼井
- 今日はどうぞよろしくお願い申し上げます。
まずは今回の対談にご参加いただき誠にありがとうございます。私は長年、海外でブランディングの仕事などをやってきたのですが、ラジオというメディアの特性上、今回の番組に関しては、リスナーの方に対して、我々スタッフの“顔”が見えるコミュニケーションが大事だと思いまして。私たちの生の声で、SUBARUとEDCの想いを伝えていければと、今回の対談を企画させていただきました。
- 安藤
- 私は蒼井さんほどキャラがないので心配ですが…。
どうぞよろしくお願いします。
- 蒼井
- 安藤さんは、
より多くの方々にSUBARUのファンになって頂くための業務を担当していると伺いました。
- 安藤
- はい。お客様とSUBARUの接点となる、ファンコミュニティや公式SNSの企画・運営です。
これらの業務を通じて、ファンの皆様とコミュニケーションをとっています。
- 蒼井
- ファンの方と直接お話ができる機会は貴重ですよね。
- 安藤
- 非常に重要ですね。
表情や喋り方、そしてSNS上での声で、お客様の“本音”が伝わってくるというか。
そのあたり、ラジオに似ているところがあるなと思います。ファンの方と双方向でコミュニケーションができるメディアであること。それも今回ご一緒させていただくことになったきっかけの一つです。
- 蒼井
- よく言われることですが、「ラジオは“本音”が伝わりやすい」というのは間違いないと思います。“声”の情報量ってすごいんですよね。ちょっとしたトーンや喋り方に、言葉以上の情報が詰まっている。よく言われることですが、「ラジオは“本音”が伝わりやすい」というのは間違いないと思います。情報だけでなく“熱”も伝えられる貴重なメディアだなと。“熱”といえば、SUBARUファンの方の“熱”もすごいですよね。
- 安藤
- ありがたいことに、SUBARUのファンの皆様は、アツい方が多いかもしれませんね。
中には、我々よりも車に詳しい方もいらっしゃいますので、学ぶことがたくさんあります。
ただ、その分、緊張感もありますが(笑)
- 蒼井
- それもラジオと似ているかもしれません。リスナーの方の中には、ラジオのプロよりもラジオを聴いている方もいらっしゃいますし、日々さまざまなご意見をいただきます。やはりこういう“熱”が集まる場所は貴重だと思いますし、我々もリスナーやファンの皆様に色々と教えていただきながら成長していきたいですね。
- SUBARU
- 安藤誠
- EDC
- 蒼井光
- 蒼井
- SUBARUさんは“安心と愉しさ”というワードを非常に大事にされていますよね。
- 安藤
- はい、意のままに走ることができて、もしもの時はご自身や大切な人を守る安心・安全なクルマだからこそ、出かけた先でも愉しむことができると思っています。色々な所に出かけて、新しいことにチャレンジして思い出を重ねてほしい。SUBARUのクルマを通じて、人生を思う存分愉しんでいただきたい。私たちの目指すところはこれに尽きますね。
- 蒼井
- SUBARUさんは前身が“中島飛行機”という飛行機メーカーでしたよね。
この独自の歴史・アイデンティティが“安心・安全”という考えにつながると伺いました。
- 安藤
- そうなんです。飛行機は何か一つでもトラブルがあればすぐさま命の危険につながってしまう、安全に対して妥協が許されない乗り物です。そんな飛行機をつくっていたエンジニアが、同じ考え方で安全に向き合い、作り上げたのがSUBARUの車です。SUBARUが車を作り始めてからおよそ60年。この考えが脈々と受け継がれていますので、安全にはかなりこだわりを持っています。
- 蒼井
- 今でこそ、さまざまな先進安全システムを搭載し車も増えてきましたが、
SUBARUさんが“アイサイト”の開発を始めたのは
30年以上も前のことなんですってね。
- 安藤
- もっと言えば、車に関する安全の基準をまだ国が定めていない時代から
SUBARUは独自で基準をつくり衝突試験などを繰り返していました。
そういった積み重ねが今につながっているんです。
- 蒼井
- このSUBARU360のクラッシュテストの映像…。
ものすごく歴史と共に、SUBARUのプライドを感じます。“ラジオの中の旅行会社”である我々EDCも大事なお客様(ゲスト)をお乗せしていますから、改めて、SUBARUさんがパートナーで非常に心強いです。
“安心・安全”本当に大事ですよね。
- 安藤
- EDCには本当にいろんなお客様がいらっしゃいますもんね。
- 蒼井
- 元サッカー女子日本代表の丸山桂里奈さんに始まり、
昨年紅白に出場したLiSAさん、
お笑い界のレジェンド小堺一機さん、
さらには元オリンピック日本代表の上村愛子さん…
ありがたいことに、いろんな方にいらしていただいていますね。
- 安藤
- 有名な方が多いですが、番組中の会話は、あまり他で聞いたことがない話も結構出ている印象です。
- 蒼井
- “車の中でしかできない会話”というのがあると思うんです。たとえば、私たちの場合、運転席に弊社のドライバー、助手席にお客様(ゲスト)をお乗せしていますが、人と人が向き合っていない状態で喋ることって、実は珍しいですよね。
- 安藤
- そう言われるとそうですね。
- 蒼井
- しかも、目にする景色は次々に変わっていく。
こう考えると、車の中ってすごい“非日常空間”だなと。
だからこそ、あまり人に喋ったことがない話なんかも
ふと思い出したりするんじゃないですかね。
- 安藤
- なるほど、興味深いです。
あと、EDCさんの掲げる“エウレカのある旅”というコンセプトも面白いですね。
- 蒼井
- 毎回、お客様に、我々が提供する車旅の中で
何かを“発見”して帰っていただく… という、
まあ、言ってみれば非常に高いハードルを自ら課しています(苦笑)。
- 安藤
- そうですね。その“エウレカ”をきっかけに、新たな人生の一歩を踏み出してもらう。
SUBARUとしても非常に共感できる内容です。
- 蒼井
- 旅の帰り道に「よし、なんだかわかんないけど、頑張ってみよう!」ってなること、ありますよね。あの瞬間をいかに自然に生み出すか、いつも試行錯誤しています。そこは弊社のドライバー、お客様の“聞き手”でもある川島明ともよく相談しますね。
最近意識しているのは、車内のトークに関しては“安心・安全”だけではいけないということ(笑)。
何らかの形で、どうにかしてお客様の心を揺さぶる必要があるとは痛感しています。
- 安藤
- 最近はEDC社内の人間関係にも注目して聴いています。
御社のエンジニア、中島一郎さんが担当していらっしゃるPodcast「EDC RADIO」も聴いていますよ。
- 蒼井
- これはお恥ずかしい限り…。
- 安藤
- “裏”の部分をのぞいているような気持ちになって、また違う楽しみがありますね。
- 蒼井
- 実はあのコンテンツもまだ開発途上ですので、御社の方もどんどん巻き込んでいければと思っています。
みんなで集まることだってできますから。
- EDC
- 蒼井光
- SUBARU
- 安藤誠
- 蒼井
- 2021年、SUBARUはどんな展開をしていく予定なんですか?
- 安藤
- 去年、新型レヴォーグでカー・オブ・ザ・イヤーを受賞させていただいたので、この勢いのまま盛り上げていきたいですね。着々といろんなプロジェクトが進んでいるので、期待して待っていただければと思います。
- 蒼井
- カー・オブ・ザ・イヤーの受賞はやはり大きかったですか?
- 安藤
- はい、こんなご時世ですが、明るい話題を提供できてよかったなと。
- 蒼井
- ご時世といえば、今日の冒頭で「顧客の方との直接的なコミュニケーションが大事」
という話が出ましたが、最近はそうしたコミュニケーションが取りづらくなってしまいましたよね。
- 安藤
- それが本当に悲しいんですよね…。ただ、そんな中だからこそ気づけたこともあります。たとえば、昨年末、SUBARU主催でWRXのファンミーティングを開催するはずだったんですが、いろいろ悩んだ結果、ギリギリになって延期という判断をしたんです。正直、かなりご迷惑をおかけしたと思うんですが、皆さんから暖かい声をかけていただいたり…。
改めてSUBARUは、ファンの皆さんに支えていただいているブランドなんだなと強く実感しました。
- 蒼井
- EDCに“乗客”としていらっしゃった皆さんも
よく同じようなことをおっしゃっています。
ミュージシャン、スポーツ選手、旅行会社、車メーカー、ラジオ…
どんな仕事であっても、みんな、ファンの皆さんに支えられているんですよね。
- 安藤
- 結局、一番嬉しいのは、お客様のポジティブな声を直接いただくことですからね。
いろいろ難しい時期ではありますが、
こういう時だからこその車の在り方なども提案していきたいです。
ただ、やっぱり、いろいろ落ち着いたらファンの方に早くお会いしたいですね。
- 蒼井
- 我々も、こんな時期だからこそできる、コミュニケーションのあり方を模索しています。
ラジオの中であれば、旅に出かけることはもちろん、みんなで集まることだってできますから。
…そうそう、この件で一つアイデアがあって相談したかったんです。
このあとお時間いただけないですか?
- 安藤
- 大丈夫ですよ。(笑)
- 蒼井
- ぜひ! 改めて、今日はありがとうございました。
我々にとっても非常に貴重な時間になりました。
こうした機会、ぜひ定期的に設けていければと思っております。
引き続きどうぞよろしくお願いします。
- 安藤
- こちらこそ、今日はどうもありがとうございました。
エウレカ・スポット Eureka Spot
SUBARU/EDC社員の
“人生で大事な発見をした場所”を紹介
安藤誠
- 思い出の場所
- 国道10号線
- 自分に“発見”をもたらしてくれた言葉
- 人間関係で人は変われる
「私は長崎出身なのですが、大学は大分に進学しました。高校の頃まではどちらかというと内向的で後ろ向きな性格だったのですが、大学時代の仲間と過ごした4年間で、人間的に大きく成長できたという実感があります。周りの人間関係で、人は大きく変わることができるということに気づきました。国道10号線は、当時通っていた大学のそばから海沿いを通る道です。車を運転すると気持ちいいんですよ。大学時代は、仲間と一緒に鹿児島までドライブしたこともあります。ふと思いったって男3人で霧島温泉に行って、ホテルに泊まるお金はなかったので車の中で寝ました。私の青春です(笑)」
蒼井光
- 思い出の場所
- Manhattan Bridge
- 自分に“発見”をもたらしてくれた言葉
- “You know you wouldn't change anything”
「Manhattan Bridge。マンハッタンとブルックリンをつなぐ有名な橋ですね。ニューヨークの広告エージェンシーで働いていた時の思い出の場所です。何度もこの橋を渡っているんですが、それでも毎回、この橋からマンハッタンに入ると、ものすごく胸が高鳴るんです。“私は今から世界と戦うぞ!”って。いつもこの橋を渡る時は車内でTaylor Swiftの“Welcome To New York”という曲をかけていました。曲中に“You know you wouldn't change anything“という歌詞があるんですが、世界中どんな場所にいても、仕事でどんな方を相手にしても、変わらない自分でありたいと常々思っています。」