龍野市のランドマーク。龍野城。すぐ隣にはたつの市立龍野歴史文化資料館があり、
古代から近世までの文化資料を保存公開しています。
本誌の扉ページに掲載した写真は、その文化資料館への道で撮影したものです。
いい枝振りの桜の木があって、春には良い景色を愉しめそうですね。
歴史的街並みの中ほどにある交差点。“童謡の里・播磨の小京都”の文字が迎えてくれます。
龍野神社のさらに奥にある野見宿禰神社。野見宿禰は相撲の元祖。
大和国から出雲へ帰る途中、ここで病死した野見宿禰の死を悲しんで
人々が川から石を運んでお墓を建てたとの言い伝えがあります。
そのとき、野に人が立ち並んだことから「野に立つ人」〜「立つ野」となり
「龍野」の語源になったという説も。
丹波の小京都篠山は、篠山城を中心にして築かれた城下町。
石垣の奥には、復元された大書院が見えます。
城の南東にある河原町妻入商家街。
約700mの通りに沿って江戸時代末期から昭和戦前期までの町家や蔵が立ち並んでいます。
ここに降った雨は、ここから日本海側(右手)と瀬戸内海側(左手)に分かれていくという
珍しい場所です。
旅の最後に訪れたのは鹿肉をおいしく料理して食べさせてくれる「無鹿(むじか)」。
鹿肉のイメージがガラリと変わりますよ。
龍野城の白壁に見つけた三角、丸、四角の穴は、狭間と言って、お城を防御するために設けられたもの。
野見宿禰神社に至る山道脇にある『力水』。
野見宿禰神社には巡業の際に多くの力士が角道祈願のお参りに
来たそうです。
石に刻まれた『力水』の文字は、第44代横綱 栃錦の直筆。
城下町にある醤油工場の入り口にあった醤油自動販売機。
なんと、ジュースや缶コーヒーと一緒に醤油ともろみが
販売されていました。
力水のところから不揃いな石段を足元に気をつけながら登ること約20分。
ようやく石の扉の神社に到着しました。
この写真は神社の前から振り返って撮影した龍野の町並みです。
市の中央部を穏やかに流れる播磨川は、この地の文化、産業を支えてきた母なる川。
白鷺山公園には童謡の小道があります。
歌詞が刻まれた歌碑の前にある足のマークの上に立つと、懐かしいメロディが聞こえてきました。
篠山城のお堀を隔てた周辺には、
城勤めの侍たちの居住エリアだったようで、現在も武家屋敷を
彷彿とさせる建物が立ち並んでいます。
篠山城に復元された『大書院』。
木造住宅建築としては規模が大きく、部屋割りや外観は
京都二条城二の丸御殿の遠侍と呼ばれる建物と良く似ています。
江戸時代中期頃の古絵図をもとに2002年に復元されました。
館内には篠山城の歴史を学ぶことができる展示があります。
篠山の街中にあった
『大正ロマン館』の前に居たのは
デカンショモニュメント
“デカボー”。
日本六古窯のひとつ、
「丹波焼」で作られたもので、
右手の甲に触ると民謡
「デカンショ節」が
流れてきます。
こちらはお城から少し離れたところにある商家町。
お城周辺の武家町と共に、伝統的建造物群保存地区に指定されています。インプレッサのクォーツブルー・パールは、
こんな背景にも良く似合いますね。
篠山の街中には、名物『ぼたん鍋』(いのしし肉)の専門店が
多数ありました。上空を見上げると、
ビルの壁から飛び出してくる巨大ないのししが!
「水分れ(みわかれ)」は本州でもっとも低い中央分水界。
ここに降った雨は一方は由良川を経て日本海へ、
もう一方は加古川を経て瀬戸内海へと注ぎます。
降った雨を日本海、太平洋に分ける線が、中央分水界。この場所が「水分れ」と名付けられたのもそこに理由があります。
水分れ周辺は、公園として整備されており、各所にその意味を
説明する看板が掲げられていました。水分れ資料館もあり、
より詳しい情報を得ることができます。
鹿のかわいい置物も。
「丹波鹿」は丹波に生息する
ホンシュウジカのブランド名。
平均約30㎏と小柄なのが特徴。鹿は繁殖力が高く、捕獲しないと急増してしまい、
樹皮や根まで食べてしまうため、
生態系を壊してしまいます。
本誌で紹介した鹿料理のお店「無鹿(むじか)」の命名者は、C.W.ニコルさん。
店内にはニコルさんの色紙もありました。ニコルさんは、
「鹿肉食のすすめ〜日本人は鹿肉で救われる」という本も執筆しています。
「無鹿」エントランスでは、
鹿の加工品の販売も行なっていました。
写真は箸置き。他にも食用の精肉に回さない部位などを使って
加工した犬用のナチュラルドッグフードもありました。
1月、2月と二号にわたってお届けした
山陽道四京都めぐり旅。
本来であればそれぞれに滞在してじっくりと
取材できるだけの価値ある町でしたが、今回は、
“インプレッサスポーツハイブリッドで走る”ことを
愉しむために、駆け足での
ロングツーリングを敢行しました。
気づいたのは、インプレッサのフォルムや
クォーツブルー・パールのボディ色が、
とても良く古い町並みにフィットするということ。
城壁や板張りの壁を主体に作られた町は、
伝統的な色合いのシックなモノトーン。
新しい鮮やかな色が浮いてしまうかと思っていたのですが、実際にはご覧頂いたように、
とてもよく風景に溶け込んでくれました。
移動に時間を使うため、撮影時間帯は多くが
早朝か夕刻なのも、良かったのかもしれません。