新春最初の1月号の特集では、
1年を無事に守ってくれる、
また良い年にしたいとの願いを込め、
ついつい集めたくなる
全国の可愛らしいお守り・縁起物を
紹介しました。
今回の監修者、中村浩訳先生は、
実は謎の会の主催者。
さる11月23日の勤労感謝の日に行われた
「全国郷土玩具の会」の例会は、
一般の方が足を踏み入れることができない会。
場所は秋葉原の某所。窓の外には
総武線が走っています。
会場には全国の郷土玩具が所狭しと並べられています。
会員の方の探訪録、郷土玩具コレクション
解説の後、頒布会が始まりました。
皆さん真剣に吟味されていらっしゃいます。
私も部外者ながら頒布会に
参加させていただきました。
無数に並ぶ物の中から、 本誌にも登場した
「蘇民将来符」をゲット!
「蘇民将来符(そみんしょうらいふ)」とは、
本誌にも紹介していますが、
長野県の信濃国分寺で授与される
「招福除災」を祈る霊験あらたかな護符。
日々の作業を見守っていただけるよう、
デスクに飾っております。
横の木彫りの人形は、アイヌの「イナウ人形」。
魔除けなどにも使われたイナウを人形に
したもので、現在は超入手困難。
そのため、本誌では紹介できませんでしたが、
取材中、私のデスク周りはありがたいもので
いっぱいになりました♪
最後にもうひとつ、先生から「幻のお守り」を
紹介していただきました。
これは「交通安全」のお守りで、
静岡県浜北市の竹内チョウさん作。
先生が高校生の頃、
70歳くらいのお婆ちゃんだったそうで、
小さな姉様人形をトウモロコシの皮で作り、
周りに差し上げていたとのこと。
それを所持していた子供が事故を免れた
ことから、交通安全のお守りとして
人に知られるようになりました。
お守りや縁起物は、人々の素朴な願いから
できているんだなあと、しみじみ思いました。
また、今回紹介したもののほかにも、全国にはたくさんのお守りや縁起物があります。
最近では、作り手不足で
消えかけているものも多数あるとのこと。
こういった日本の伝統を、
絶やさず残していきたいものですね。
今回、誌面でも交通安全のお守りとして、
「谷保天満宮の交通安全絵馬」を
ご紹介しました。
その絵馬を入手する際に、「旧車祭」なる
イベントが開催されることを知り、
足を運びました。
いやいや、参道からクルマが並び、お客さんが大勢集まっています。
何と境内にも多数のクルマが!
珍しいクラシックカーやオールドカーが
ズラリ勢ぞろいです。
会場は境内のほかに2会場あり、
他の会場を合わせてこの日に集まった
歴代名車は200台以上。
明治41年8月1日、有栖川宮親王殿下の
先導により、東京・日比谷公園から
谷保天満宮を目的地として
国内初の「遠乗会(とおのりかい)」が開催。
その際に、帰路の安全を祈願されたことから
日本で初めて交通安全祈願を行なった神社
となりました。
その時に使用されたのが、国産初のガソリン自動車、
愛称タクリー号です。
これが絵馬のモチーフとして
取り入れられています。
「旧車祭」は7回目の開催となり、
明治41年に同天満宮梅林で設立された
日本最古の自動車クラブ
「Automobile Club Japan」により
運営されています。
タクリー号のレプリカが同天満宮に展示されて
いるのですが、当日見つけられず…。
現在ではお神輿にもなっています。
皆様も愛車とともに参加してみては
いかがでしょうか?
また、愛車の交通安全祈願もお忘れなく。
2016年の年末、覚えておいてください。