2017 JAPANESE RALLY CHAMPIONSHIP Rd.8 10.13-15 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2017

全日本ラリーのなかでも最も長い歴史を持つハイランドマスターズは、高山市の南にあるふたつのスキー場と近隣の林道を使うターマックラリー。5つのSSが設けられたデイ1は、シリーズ優勝がかかったNo.1ラックSTI 名古屋スバルDL WRX(勝田範彦/石田裕一)が首位に8.7秒遅れの2位に付けます。No.4 SYMS DL TEIN WRX STI(鎌田卓麻/市野諮)は序盤で3番手につけましたがセッティングに悩まされ、4位に後退。No.2富士スバルアライモータースポーツWRX(新井敏弘/田中直哉)はSS1でタイヤの空気が少しずつ抜けてしまうスローパンクチャーに見舞われて23位まで後退したもののSS2、SS5でベストタイムを叩き出し、トップから48.7秒差の5位まで挽回しました。
早朝から雨が降る中でデイ2は6SSで行なわれ、どのステージも路面には濡れた落ち葉や砂利が散乱し、ウェットコンディションも重なって難易度が高いものとなりました。最終SSのひとつ前のSS10で波乱が起きます。ここまでトップを快走していたNo.5 555☆OSAMU・F☆DLランサー(福永修/齊田美早子)がスタートから4㎞地点でコースオフし、サスペンションにダメージを負ってペースダウンを強いられてしまいます。同じコーナーでチャンピォンを目前にした勝田選手もコースオフ。そしてSS6からSS10まで5連続ベストタイムをマークした新井選手が驚異的な追い上げを見せて2位まで浮上。最終SSで逆転してシーズン3勝目を獲得しました。鎌田選手は3位、勝田選手は8位でラリーを終了しました。

鳥谷部 洋司(静岡スバル自動車株式会社 藤枝店)

難しかったのは、限られた道具や場所、時間の中で整備をしなければならなかったことです。作業スペースが確保できないため、工具や力のかけ方の工夫が必要でした。また、整備中にやけどや目にゴミが入ることを防ぐために、服装やゴーグルの着用等安全策がとても大切だと感じました。今回、幼いころからの夢だったラリーのメカニックになることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。

秋山 真吾(東京スバル株式会社 高島平店)

緊張しましたが、あっという間に過ぎ、とても充実した3日間でした。チームメカニック4名の協力で、なんとかトラブルを乗り越えて3位でフィニッシュすることができました。改めてチームワークの大切さを感じました。

田辺 裕章(名古屋スバル自動車株式会社 名古屋楠)

別名「カーブレイクラリー」と呼ばれる過酷なラリーで、多くのチームがリタイヤしたりダメージを負ったりしました。私たちのチームはすべてのサービスを終了し、後はゴールするだけという状況でコースオフし、足回りにダメージを負い、2位から8位に転落してしまいました。一つのミスですべてがひっくり返るのがラリーの醍醐味ですが、それは実際の仕事でも同じです。これらの経験を後輩たちに伝えたいと思いました。

三木 武士(名古屋スバル自動車株式会社 名岐バイパス西春店)

昨年に続いて2度目の参加でした。今回は昨年の経験が役立ち、スムーズに作業をこなせたと思います。天候が不順だったため、スタート間際の交換作業もありましたがなんとかこなすことができ、昨年より成長した自分をチームの皆さんに見ていただくことができました。一方で、何か不測の事態が起きた時のことを考えるとまだまだ改善できる部分があると感じた3日間でした。

他 参加者 : 武田 泰明(神奈川スバル株式会社 湘南店)、稲垣 光(三重スバル自動車株式会社 四日市店)

ページトップへ戻る